2012年1月号「老衰」

2012年01月24日

質問;老衰(ろうすい)(年をとると)食欲がなくなりますか?

答え;老衰とは歳をとり自然に衰えていく状態です。老衰すると若い時のような食欲もなくなり、食べる量も減っていきます。次第に体力も衰えたり、痩せたりして、病気にもなりやすくなります。さらに、根本的な体力がなくなるので、治る事も厳しくなります。

質問;食欲がないのは病気だと思っていました。病気でなくても食欲がなくなるのですか?

答え;もし胃の病気なら、食べると痛いとか、食べたいけど食べると吐く、という訴えになります。しかし、老衰してくると食欲がなくなるのは自然な事です。

 

質問;無理に食べさせると少しは元気になりますか?

答え;ある程度体力を維持できるかもしれません。しかし吐いて誤嚥して肺炎になる可能性が高まります。

 

質問;老衰となったら家族はどうすればよいですか?

答え;病気ではなく老衰のための食不振の場合に「がんばれ、食え」は本人にとって苦痛だと思います。残り少ない時を一緒に過ごし、思い出話などが出来れば素敵ですね。

 

院長のひとり言

ある毎日痛くて苦痛を訴えていた患者様のお話です。「夢で見知らぬ人から「あなたの病気はなおらないのよ、あの世もいいところだよ」」と優しく言われたそうです。その日を境に重苦しさが取れ、自分を達観するようになり、周りの人たちへの感謝の念が沸き起こってきたそうです。これを悟りというものかと。やすく待ちつつ(心穏やかに時を待って)今日を暮らしてください。