家族の気持ちと一般的な施設の対応

2016年05月25日

家族;転んで骨折するのが心配です。

施設;転ばないように立とうとすると座らせるように指示します。ベッドにもセンサーをつけて動いたらすぐに飛んでいき動かないように指示します。騒ぐようなら更なる拘束をします。

本人;見張られず、いちいち支持されず、自由に好きな時に好きなように歩いたりしたいのに…

 

家族;きちんと栄養管理をしてください。病気があるし痩せるのも心配です。

施設;はい、病院で出てくるような味の薄い塩分調整した食事をきちんと完食するまで無理やり詰め込みます。

本人;もう年なのだから美味しいものを好きなだけ好きな時間に食べたい・・。

家族;徘徊が心配なので施設の玄関にオートロックをつけてくささい。

施設;外に出ないように拘束します。部屋から出ないようにも監視します。

本人:以前のように外出したい。一人で自由にしていたい。

 

我が家中国分ではできるだけ本人の気持ちを優先し、家族と話し合い、本人にストレスの少ない介護を目指していきたいと思います。

 

認知機能の落ちた高齢者への施設でのコール対応はどうするのか。「さみしいから」「ボタンを押すと人が来るから面白い(かどうかは不明であるが)」または理不尽と思える要求でボタンを押すこともある。全部受け身で対応することが良いとは限らない。本当は、コールに頼らないで済むような真のおもてなしの心(察する気持ち)が求められているのではと思います。難しい問題です。