温故知新・・新しい生活様式は嫌だ

2022年12月15日

現象;ソーシャルヂスタンスの結果

結果;語り合う事が減り、人と人との関係性が稀薄になりました。SNSがあるじゃないかと言われますが、生身の人間同士が作る「場」の大切さ、波長の融合、などは直接会わないとなかなかできませんね。

 

現象;マスクの結果

答え;人の顔って・・コミュニケーションの玄関・・これが閉じられてしまうと、寂しい。それだけでは済まなかった。年齢が下がれば下がるほど弊害は大きくなった。言語の発達、人間関係の構築が大幅に阻害された。それだけではない。高齢の認知症の人達から見たら「のっぺらぼうが、うようようごめいて」いるように見え、要するに人間には見えないってことです。結果、更に認知力が低下してしまった。

 

現象;感染対策の徹底の結果

答え;感染予防にはつながらなかった。2回で大丈夫と言われていたワクチン接種も5回目まできましたが・・無効でしたね。「自分がうつりたくない」「人にうつしてしまったら大変」と日々戦々恐々と暮らす毎日は、やはり人間関係が希薄になった。

 

みなさんはこの孤独に耐えられますか?私は嫌です。

 

とある老人ホームでの会話、ノーマスクで診察、顔見つめながら。彼女が放った言葉「あなた以外には誰もこないのよ」って。毎日ヘルパーさん、看護師さん達が来てくれているはずなのだが。マスクをつけてのケアは感染対策には有効?(実は無効では)とされ徹底されていますが、彼女は孤独になっていました。有効性がはっきりしない感染対策より、顔見て安心してもらえる人間関係の大切さを痛感しました。


 

福祉の暴走・・虐待についての一考察

2022年11月15日

質問;虐待って?いったい誰がどう判定するのですか?

答え;厚生労働省のホームページ等を参照して概要をつかんでください。しかし根本を言うと、虐待をされた側が虐待されていると感じるのが基本だと思います。しかし実際福祉の現場では現場の職員が虐待判定をしています。

 

質問;施設入所の方は特に口に出していえない状況にあるのでは?

答え;その通りです。特に認知症がある方に対しての虐待は受けた本人が他者に伝えることは難しいですよね。だから非常に問題なのです。特に施設の職員は虐待の判定をする一方で、自分が無意識的に虐待を行っていないか今一度自分の行為を見直してほしいと思っています。

 

質問;なにかヒントはありますか?

答え;よく観察すると解ることがあります。1:その方が発する言葉に反応せず無視している 2:その方に声掛けなしに身体的介護をしている(例えば声掛けなしにオムツ交換、女性に対して服を脱がす等々)3:その方の意思に対して強制的に阻止行為に及ぶ(歩こうとして、ダメと言って座らせられる、よかれと思って手を出して、その方に手をはたかれてムッとする感情になる)

 

質問;細かいですね?

答え;はい。しかしその些細な行為に虐待の源がある気がします。まず健常人にはしない行為ですから。

 

老夫婦、互いに認知症、そんな病状で5年以上経過し福祉が介入、夫婦はもともと口が悪く夫婦喧嘩は絶えなかった。しかし翌日には二人ともケロリと忘れる状態。ある日、夫が介護士にむかって椅子を投げた?(当たっていない、けがもなし)虐待認定され、妻にも「虐待されましたか」「はい」と言わせ二人は別のホームへ収容された。その後二人は再開することなく(推測)この世を去った。僕の感性では全然虐待には見えなかった。おちおち夫婦喧嘩も出来なくなった今日この頃

 

良い老人ホームとは

2022年10月15日

質問;良い老人ホームとは?

答え;価値観の違いがあり一概には語れませんが、入居されている方たちの目が生き生きしていることは大切ですね。目の生きを持続させるための施設としての努力が重要です。入居者の自主性が損なわれると目は死にます。

 

質問;価値観の違いについて? もう少し。

答え;例えば入居者の「安全」を突き詰めると、機械による監視活動が強くなります。監視が強くなると、制止行為が増えます。入居者に不快な感情をあたえることなく危険を回避させる職員の能力が重要です。「モニターついているから安心です」だけの説明で終わる施設ではダメですね。

 

質問;認知症の方が多いと思いますが、どういう対処が重要ですか?

答え;その方の認知能力の程度に応じた対応ができるかが重要です。認知力が低下している人に一般社会常識を求めてはいけません。

 

質問;一般社会常識って?

答え;他人の部屋に入ってはダメ、夜寝ないとダメ、食事は三食たべないとダメ、他人と喧嘩してはダメ、歩こうとして転んだらダメ、夜の徘徊はダメ、大声を出したらダメ、トイレで用を足さないとダメ、などなどです。ダメと言うのは簡単ですがダメダメ言われる本人の気持ちはどうでしょうか? これらの行為をどれだけ許容できるかが良いホームの指標となります。

 

以前に老人ホームに似た施設は刑務所であると書いて、ある家族から批判を浴びましたが、今現在、まさにその通りになったと実感しています。面会に行くと職員の監視付き、時間制限で厚いプラスチック越しでの面会、入居者同志の会話の禁止、自由移動の制限、これを刑務所とは違うと言われても・・同じに見えますね。高齢者は終の棲家としてホームに入るわけで、そこが刑務所にそっくりなんて、残酷です。せめて自分の所はそうしたくないと、改めて思う次第です。

 

多職種連携

2022年09月21日

質問;多職種連携ってなんですか?

答え;一人の患者(利用者)さんに対して様々な職種(医師、歯科医師、訪問看護師、ケアマネージャー、薬剤師、介護士、リハビリ療法士、など)が連携しながら治療、介護に携わる、ことを言います。結果その方が自宅、施設で長く、安心して過ごすことが出来る事を目的としています。

 

質問;良い点、悪い点(難しさ)について教えてください。

答え;快適で不安のない便利な日常生活が送れます。いろんな職種の方に相談ができ、行政のサービスにもつながりやすく補助も受けやすくなります。

欠点として、相談する相手によって答えが変わる可能性があることです。

質問;つまりどういうことですか?

答え;病気の症状を看護師やケアマネに相談した時の答えが主治医の意向と違う場合、混乱が生じます。例えば:非常に心配性のケアマネ(看護師、介護士でも)がいたとします。そこに自分の症状を語り「それは違う病院にかかったほうがよい」「検査した方が良い」と助言、一方主治医の意見は「このままで大丈夫」との見解を持っていた場合は、そうとう混乱しますね。

 

質問;どうすればよいですか?

答え;基本は相談すべき相手は、その分野の職種にすべきということです。医療の事は医療関係者、介護の事はケアマネ等、など

 

院長のひとり言

多職種連携をオーケストラに例えてみよう。患者(利用者)さんが指揮者になったとしたら・・いい時はいいが、一歩間違えれば理不尽な要求が出てきそうです。やはり患者さんは観客でないと。ケアマネが指揮者だったら、左記の例にもある通り医療が混乱する恐れがあります。ぼくは医師が指揮者になるのが良いと考えています。    また違う楽団のキャストが集まり、指揮者もあいまいなオーケストラが奏でるハーモニーは?想像に難くないですね。八心会オーケストラなら安心です。

 

PCR検査とは

2022年08月15日

質問;PCRとはなんですか?

答え;PCRとは、正式には「ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)」といい、生物の遺伝情報をもつDNAを複製して増幅させる方法のことを言います。
コロナPCRはわずかなウイルスの断片を増幅させてコロナ遺伝子の有無を調べますが、遺伝子のかけらで反応するため、中には遺伝物質が含まれない水でも「陽性」と出ることもあります。(朝日新聞デジタル医療サイト【水に「陽性」反応? コロナ検査薬、性能にばらつき】より)

 

質問;陽性者は感染者ですか?

答え;感染とは「ウイルスが身体に入り、体内で増殖して初めて感染したといえます」です。感染すると体は熱が出たりだるくなったりなにかしら反応します。したがってPCRが陽性かつ無症状で数日すごした人は、ウイルスはいたかも知れないけど自身の免疫が勝ちウイルスは死んだと考えても良いのではないでしょうか(無症状から他人に感染させる可能性は交通事故で死ぬより少ないし、ないと言っても過言ではありません)

 

質問;それでも熱が出たらPCR検査を受けた方がいいですか?

答え; PCR検査を発明しノーベル賞を取ったキャリー・マリス博士は「この検査をウイルスの診断には使ってはいけない」と言い残してこの世を去りました。PCR検査は無料ですが、高額な税金が使われています。払うのは結局私たちです。

 

基本を忘れると、どんどん迷路にはまっていく、そんな世界を僕は目のあたりにしています。それは、つまり風邪(コロナも含む)をひいた場合は家で安静にして、身体を休め、結果自分の治癒力(免疫力)で治っていくしかないのだ、ということです。余計なことをしなくても治っていく。人間の愚かな商業主義がこれを壊してしまった。風邪にパブロンから始まり、検査キットだの、PCRだの、ワクチンだのと、皆これに踊らされてうろたえている様は、なんというか・・・。そろそろ基本に戻ろうよ。

 

明らかになるワクチンの罪

2022年07月26日

反論;2022年7月発行No.184号に、「令和3年度の超過死亡は1月からすでに上昇しておりワクチン接種が本格化したのは5月なので超過死亡の増加はワクチン接種の影響だけではないのでは? 」という趣旨の反論をいただきました。

答え;超過死亡の予測値には幅がありましたので実数で見てみました。

厚生労働省 人口動態速報からのデータ。見事に令和3年の5月以降、死亡者数は例年の上昇幅に比べて高いことが一目瞭然で解りますね。今年は更に輪をかけて高くなっています。ワクチン以外に原因ありますか? ないと思います。

 

院長のひとり言

政府やメディアの言うことを鵜吞みにしないで、自分で調べることも大切です。

ついに80%近くの人がワクチン接種も終えました。さて、コロナ死は減り、元の世界へ戻れましたか?

 

 

➡2022/2/1 黒線:コロナ死 青線:ワクチン接収回数

(解説)2022年2月から両方の線が急上昇しているという奇妙な類似点が認められました。ワクチン接種回数が増えるとコロナ死も増えています。検索サイト bingから、コロナ統計で検索。

 

 

今後のコロナワクチン接種について

2022年07月15日

方針;当院では今後、コロナワクチン接種は行いません。更に言うと、
もうみなさん接種はしないでください。

理由1;現状で、コロナワクチン接種者の方が未接種者よりもコロナ感染しやすい状況となっています。更に厚生労働省がそのデータを改ざんしていました。(官房長官、厚生労働大臣等記者会見し陳謝、河野太郎議員も半ワクチン派が騒いでいるだけだと発言しましたが、陳謝するに至っています)CBC中部日本放送で詳しく報道されています。

理由2;ワクチンによる副作用が相当数発生しています。

6月に入り肺血栓症(血の固まりが肺に飛び肺梗塞を引き起こし死に至る)の患者2人を直接診断、1人は事後報告で「実は肺血栓で入院していました」と。開業以来、この頻度はあり得ません。病院勤務時代でも年に数人です(経験からの頻度考察)。その他 両手がしびれて車の運転が出来なくなった・・歩行が出来なくなった・・原因不明の喀血・・腕のしびれが治らない・・帯状疱疹の多発(これはテレビでも報道されましたね)比較的若い方の脳梗塞などなど。皆さん気付いて下さい。

理由3;ワクチン接種直後の死亡が1500人超えています。

(厚生労働省発表、因果関係不明)

理由4;超過死亡数の激増(昨年は6万人増、今年はその倍のペースで亡くなっています)これは異常です。では原因は?戦争や東日本大震災以来の出来事ですが何か心当たりはありますか?・・・。ワクチンしかないでしょ!?

 

院長のひとり言

国はコロナ感染対策で、病院、老人ホームなどの施設に対して重点的に管理強化を求めてきていました。ところが蓋を開けてみれば、施設、病院のクラスター続きでしたね。言われたことを忠実に皆こなしていたのにどういうことか?それは感染対策が間違っていたということです。振り返って当施設である我が家は?偶然か、必然かクラスターとは無縁でした。理由はコロナの感染経路が飛沫よりも接触感染の割合が高く、その対策、徹底した掃除を実施したおかげかと思います。

 

 

医療の方向性について

2022年06月15日

質問;医慮の方向性とは何ですか??

答え;一つの方向性は 救命、延命を目指す医療です。限りなく「生を追求」します。例えば癌が見つかったら、癌と闘い勝つことを目標にさまざまな治療をします。検査、入院、手術など苦痛を伴う治療も含めて積極的に病気と闘います。いわゆる闘病生活が始まります。皆さまが一般的に思っている医療とはこのことです。医療中心の生活となるので「生活の質」は落ちます。結果、死は敗北となります。

 

質問;ではもう一方の医療の方向性とはなんですか??

答え「生活の質」を重点に置く視点です。日常生活に支障がなければ医療的な介入は最小限にとどめます。病とは無理に闘うことをせず、上手に共存することにしようと考えることになります。残っている時間(最期の時間)は自分のやりたいことに使い過ごしていただきます。結果、死が到達点となり、受け止めることになります。(無理にそうしなくても自然になります)

 

質問;健康で長生きしたいのですが?

答え;延命を追求しすぎて医療的な介入を過度にしすぎると返って健康で長生きできなくなることが心配なのです。

質問;今、どちらか決めなければいけないのですか?

答え;いや、常に両方の考え方を念頭に置き、時が来たら、「えいやっ」と、後者の方向に決めてください・・・。

 

院長のひとり言

専門病院における医療はまさに延命に軸を置いた医療です。当然に我々、皆さまの医療の軸もそちらにあると思います。しかし実際は選択肢がもう一個常にある、専門病院の先生は教えてくれない、それは「生活の質」に軸を置く医療、なにごとも、完璧を追求せず程々に、最小限の医療介入。超高齢者の生き方を観ていると必然的にそうなるのをいっぱい観ています。「ああ、いいな」って感じます。さていつからそうするかは、自分次第です。

 

 

今再び「医原病」を考える

2022年05月15日

質問;そもそも「医原病」とはなんですか?

答え;医療行為そのものが健康を害する、医療側が病をコントロールしようとしてかえって増悪する病を言います。1970年代に  イヴァン・イリッチという哲学者により提唱されました。昔からアメリカでは指摘されていたのですね。

 

質問;具体的にはどういうことですか?

答え;一番わかりやすいのは薬の副作用です。良かれと思って出された薬の害です。高脂血症薬等による免疫力低下、抗がん剤による副作用死、昨今は予防接種の副作用による害が目立ちますね・・・これらを臨床的医原病といいます。

 

質問;まだあるのですか?

答え;はい。社会的医原病と言われるものです。例えば医療費を掛ければ寿命が延びる?のではなく、医療費が安い県の寿命が一番長いというデータから言えますね。皮肉なことに医者にかからない方が長生きするということです。健康に関するサービスがもたらす害も指摘しています。

 

質問;ほかには?

答え;はい。文化的医原病と言います。簡単に言うと「死生観」の変化。15、6世紀の西洋では「死」は自然現象であり、長生きは美徳ではなかったようです。モンテーニュは「極端な老いのもたらす死・・を期待することは無駄な思い上がり。」長生きしようとする人を思い上がりの激しい人と嘲ったそうです。今、長生きは美徳??ですよね。

 

院長のひとり言

医療を適切に行えば、すべての病は治るのだと言わんばかりのテレビドラマが目につきます。主人公に外科医が多いせいか、手術して、治って、一件落着みたいな。実際に治るのは人間の自然治癒力によるところが多いと感じています。風邪にしろ、手術にしろ、これがないと治りません。医療者はもっと謙虚になるべきかな、と感じています。

 

 

対話の大切さについて

2022年04月15日

医師としての判断とは;医学教科書、論文、症例など多くの経験知識から医師として責任もって判断しアドバイスしています。一方で家族の思いや本人の希望など、自分の考えと違う場合でも、なるべく受け入れようとも思っています。

 

例1;癌の終末期、老衰の極期の段階での点滴に関して、当方では点滴を勧めていません。(理由の詳細はNo.133参照)
しかし「うちの父をこのまま何もせず看ていくのは辛い」などの要望があれば「であるなら無理ない程度の点滴をしましょうか」と対応しています。

 

例2;治療方針に関して、例えば抗がん剤を続けるべきか否か、常に2者のうちから選ぶことになりますが、医師としてたくさんの症例を見てきた中で「やらなくてもいい、やらない方がよい」とアドバイスすることもありますが、「可能性にかけたい」という強い要望があれば「やる方向でやれなくなるまでやってみましょうか」と対応しています。

例3;「薬を出せ」「検査をしろ」と要望を一方的に突き付けてくれる方や、何も言わずに「思ったことをしてくれないから他院に変える」方もいらっしゃいます。まず一度じっくり話を聞いて、なぜ医師としてこう判断したか、自分としてはそれでもこうしてみたいなどと会話が出来て、そこから信頼関係も築ければより良い医療が受けられると思います。

 

 

院長のひとり言

前回の独り言で子供のワクチン接種に関して反対表明をしましたが、これは医師として勉強した結果です。しかしそれ以外の方たちに対して、時と場合によっては打つこともあります。やはり良い医療には対話が必要です。一緒にたくさん対話して信頼関係を築き、良い医療を提供していきたいと思います。