熱中症について、

2018年08月13日

質問;そもそも「熱中症」とは

答え;厚生労働省のホームページから

高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分 のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します・・・場合によっては死亡することもあります。

熱中症の症状  ○めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い   ○頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、いつもと様子が違う  重症になると、  ○返事がおかしい、意識消失、けいれん、からだが熱い

 

質問;私(院長)毎日車に乗ると車内が暑くて頭がボーとしますがこれは熱中症ですか?

答え;上の定義からは熱中症の疑いという事になりますかね・(笑)。

 

質問;昔は日射病と熱射病に別れていましたよね?

答え;その通り。以前は上記のほとんどが日射病と言われ頭から水をかぶって扇風機にあたっていればよかった時代でした。高熱になり、意識が無くなって初めて熱射病疑いで救急適応となりました。

重病になる前に早期に発見し死亡を未然に防ごうという試みかと考えられます。しかし毎日の報道に少しウンザリしませんか?

恐怖で煽られすぎていませんか?

 

猛暑のおかげで毎日「熱中症」フィーバーが続いています。テレビ、ラジオ、巷の井戸端会議でも「水飲め」「気を付けろ」の大合唱です。我々はいつから「本能」を忘れてしまったのか?と思うくらいの節介ぶりです。暑くて無理すると頭ぐらい痛くなった経験ありますよね?熱中症だ、即、死んじゃう、と頭を熱くしないで、縁側に腰かけ団扇や扇風機で頭冷やして、麦茶のんで、風鈴の音色聞いていれば自然と良くなっていきますよ。それとも病院で診断しないと解らなくなってしまった?

 

 

在宅医療について

2018年07月13日

質問;病院の医慮の方向性とは何ですか?

答え;病院医療の方向性は 救命、延命、病気の治癒を目指す医療です。限りなく「長い生命の維持を追求」します。例えば癌が見つかったら、癌と闘い治すことを目標にさまざまな治療をします。検査、入院、手術など苦痛を強いて生活の質を落としても生命予後の延長を目指します。皆さまが一般的に思っている医療とはこのことです。しかし「生活の質」は犠牲になります。

 

質問;では在宅医療の方向性とはなんですか??

答え;あくまで「生活の質」を保つことを前提に置き、医療はこの「生活の質」を落とさずに関与することを目標にします。特に高齢者や癌の末期の方などには有効な考え方です。

 

質問;具体的にはどういう事ですか?

答え;高齢者や癌の治療中の方などは、生活のすべてを犠牲にして闘病に費やしている傾向があります。(通院、検査、治療、入院など)病気を克服し日常生活が元通りになることを夢見て。しかし、かなりの割合で闘病のはてに最期を迎えることになります。であるなら、ある程度病気を受け入れながら生活していくことを目指しませんかという考え方です。癌においても。治癒を目指さず生活に支障がなければ共存していく考え方です。

 

質問;今、どちらか決めなければいけないのですか?

答え;いや、常に両方の考え方を念頭に置き、時が来たら、「えいやっ」と、どちらかに決めてください・・・。

 

癌の末期と言われ有効な治療もないと宣告された方が、治験(保険では認められていないが有効性が期待され、これから人間に実際に使用して有効性を確認する試験)に参加するケースがあります。患者さんはあくまで治癒を期待していますが、医療者側は生命の若干の延長を期待しているだけです。その若干の延長された生命の時間がどのような時間なのかが私の心配事です。

 

自然な最期を阻むもの

2018年06月13日

家族の要望;99歳の母です。延命は望みません。自宅でできれば自然な形で最期を迎えさせたいです。

医師;大丈夫ですよ。自宅でお母さんになにか変化があれば連絡をください。

 

質問;デイサービスやデイケアなどの介護施設のサービス中に何か急に体調の変化か起きた場合はどうですか?

医師;変化があればすぐにこちらに連絡をください。救命処置なども含めて必要性はこちらで判断します。

 

介護施設の答え;とんでもない。介護支援事業者として救命を行う必要がある事から、主治医の指示であっても従う事は難しく、(主治医ではなく介護施設のヘルパーなどの判断で)救急搬送を(強制的に)行います。

 

その後;デイサービスやデイケア中になにか異変がおこると救急搬送される場合が多く、超高齢者の場合にはそのまま入院して死亡してしまう事が多い、また搬送中に死亡してしまうと事件となり検死に回され調書を取られるなど、穏やかな最期とはかけはなれてしまします。

 

結論;自然な形で最期を迎えたい方たちへ。介護施設と何かあった時の事をよく話し合うことが大切です。当介護施設では責任もって最期まで診ていくことが出来ます。

 

介護施設は人が元気な時しか預かってもらえない所が多い。何かあったら追い出す(家または救急車)。調子が悪いと来るのを拒否、ではあまりに都合がよく無責任だと思います。調子の悪いその時こそが重要で信頼できる対応をしてくれるのか?というのが施設選びには重要だと考えます。調子が悪くなったら「看られません」と目をつむり、息が止まっていたら「救急車・・」と絶叫して逃げ出す現実の介護事業所。調子が悪い時、最期の時のお世話こそに頼れる施設が良い施設だと思いますがいかが。

 

 

医療の方向性について

2018年05月13日

質問;医慮の方向性とは何ですか???

答え;一つの方向性は 救命、延命を目指す医療です。限りなく「生を追求」します。癌が見つかったら、癌と闘い勝つことを目標にさまざまな治療をします。検査、入院、手術など苦痛を伴う治療も含めて積極的に病気と闘います。いわゆる闘病生活が始まります。皆さまが一般的に思っている医療とはこのことです。医療中心の生活となるので「生活の質」は落ちます。死は敗北となります。

 

質問;ではもう一方の医療の方向性とはなんですか??

答え「生活の質」を重点に置く視点です。日常生活に支障がなければ医療的な介入は最小限にとどめます。病とは闘うことをせず、上手に共存することにしようと考えることになります。残っている時間(最期の時間)は自分のやりたいことに使い過ごしていただきます。結果、死を到達点と受け止めることになります。

 

質問;健康で長生きしたいのですが?

答え;延命を追求しすぎて医療的な介入を過度にしすぎると返って健康で長生きできなくなることが心配なのです。

質問;今、どちらか決めなければいけないのですか?

答え;いや、常に両方の考え方を念頭に置き、時が来たら、「えいやっ」と、どちらかに決めてください・・・。

 

病気や健康を気にし過ぎるあまりかえって健康を損なうことが多いと感じています。健康番組やサプリメントの宣伝は皆さまの病気への不安感を煽ります。100年長寿称賛はそれより短命な方たちへ屈辱感を味あわせます。健康診断は現在の健康の確認にこそなれ将来の健康の保証はしてくれません。「気にしない」ことって案外大切なことだと思います。

 

 

点滴の利点、欠点

2018年04月13日

質問;救急車で運ばれるとすぐに点滴をするのはなぜですか?

答え;生命維持に直結する循環動態(血管を流れる血液量やその流れる力を調節する)を安定、維持させるためです。また薬剤などをすぐに身体に入れるための場所を確保する意味もあります。

例えば出血多量で運ばれたとき、すぐには輸血ができないので輸血までの時間に塩水が主の点滴をして血圧などを維持させる、等々。

 

質問;食べられなくなると点滴をするのはなぜですか?

答え;食べられないと脱水状態になるので脱水を改善させるために点滴をします。栄養を本格的に点滴で補う場合には太い血管から特別な点滴が必要です。(中心静脈栄養と言う)

 

質問;点滴の欠点はなんですか?

答え;浮腫みや痰の量が増える事です。栄養状態が低下している時、特に老人や癌の終末期においては、身体に水分を回す力が極端に低下するので過度に点滴をすると、肺やお腹、皮膚などに水分が溜まり、また余計な水分が痰としてあがってくるので身体を余計に痛め苦しめます。痰の吸引は辛いです。

 

質問;終末期においても病院では必ずしますよね?

答え;生命維持、延命のためには必要との考えからです。しかし負担のことを考えると終末期にはしない方が良いと思います。私はその立場です。浮腫みの辛さは皆さまの想像よりはるかに辛いです。

 

衰弱がすすんだ方に「点滴をしない」と言うと「なんにもしてくれないのか」との批判を受ける事があります。点滴の利点、欠点を考えると終末期に点滴をする欠点の方が大きいのは明らかです。眠い時に針を刺され、管のことを常に意識するストレス、浮腫みや痰の多さに辛さが倍増します。辛くて苦しいけれど点滴をして延命するか、点滴をせずに穏やかに過ごすか、答えは明らかかな、と思います。

 

 

いわゆる老人ホームというところは

2018年03月19日

入居者質問;食事は普段朝夕の2食なのですが、いいですか?

答え;駄目です。健康管理のもと3食を時間通りに食べないといけません。朝寝坊すると朝食が食べられないので起こしに行きますよ。⇒ 無理に食べると誤嚥性肺炎の原因になります

 

入居者質問;歩きたいときに歩きたいのですが。

答え;あなたが「正常」と判定されていれば大丈夫です。しかし「認知症」とか「歩行が弱い」と判定された場合には、床にセンサーマットを挽き、不用意に歩くと職員を飛んで行かせて「駄目です」と言い、ベッドか椅子かに連れ戻します。外出も職員の同行でお願いします。入浴は強制です。汚いので。

⇒ほぼ監禁状態になります。認知症の人にとってはつらいです。いやいや脱がされてお湯をかけられます。怒るでしょ。

 

入居者質問;夜中に突然人に入ってこられると怖いのですが・・。

答え;安全管理のために夜中に部屋を開けさせてもらいます。そして万が一おもらしなどしていたら強制的に取り換えさせていただきます。⇒ 普段以上に不穏状態になります。拒否反応が増します。

 

入居者質問;わたし寝言が多いのですが。白昼夢も見るのです。夢見ながら歩いてしまう癖があるのですが。

答え;大声であると判定された場合や、間違って他人の部屋に入ってしまうことが見受けられた場合には他者に迷惑ですので精神安定剤の服用をしていただきます。⇒薬によって廃人になります。

 

老人ホームを見ていて感じることがあります。入居者が施設の規律を乱すと「嫌な入居者」というハンコが押されます。大声だしたり徘徊したりすると精神安定剤を出されます。自分の時間で動くのではなく、職員の時間に合わせられます。車いすに乗っているとそれこそ超特急で移動させられます。自分が望んでいなくても家族や職員が「心配だから病院へ」と言われれば連れていかれます。せめて自分のホームである「我が家中国分」ではそういうホームにしたくないですね。

 

上田医院流 インフルエンザ 対策

2018年02月19日

質問;学校や会社に報告のためにインフルエンザかどうかの診断が必要です。絶対に鼻に入れる簡易診断キットが必要ですか?

答え;現在の簡易診断キットの正確性は90%程度で限界があります。最終的には状況判断を含めて医師が診断しますのでキットでの診断なしでもインフルエンザの診断は可能です。

 

質問;医院に行くとインフルエンザがうつりそうで心配です。

意味;その通りです。診断のために医院に来ることが感染の拡大に寄与することは間違いありません。心配なら家族が来院、家族がいない場合は電話相談で診断は可能です。

 

質問;インフルエンザの場合は薬を一刻も早く飲まなければならないと聞いていますが。

答え;「薬を飲んで早く治りたい」気持ちがあることは承知していますが、現代社会ではインフルエンザと診断されたら有無を言わさず最低5日は休まされます。薬の効果は最大に見積もって1日早く解熱することしかなく、薬を飲んでもウイルスは減らないことが証明されました。早く熱が下がってもどうせ休まなければならないことを考えると薬を飲まないで薬の副作用を心配せずゆったり寝ていたほうが体には優しいですね。

 

提言インフルエンザだと思ったら5日間休む。抗インフルエンザ薬は飲まない。診断書はいつでも書きます。


今年のインフルエンザの罹患患者数はかなりの数に達すると報道されました。そして解決方法はお決まりの文句;ワクチン接種を、早期の受診を、薬を、そしてうがい手洗いの徹底を・・と。そろそろ言わせてもらいます。その方法で感染の拡大は防げません。薬で早く治るなら感染の拡大も減るはずなのに、それも違います・・と。感染の拡大を防ぐには、風邪をひいたと思ったら外には出ずに家で寝ていることが大切です。

 

間違った健康常識

2018年01月19日

間違い;インフルエンザ感染は抗インフルエンザ薬を使用しないと治らない・・・。

正解;インフルエンザは風邪のひとつで基本的には自然治癒します。抗インフルエンザ薬がなかった時代でもインフルエンザは毎年はやり、そして自然に収束していきました・・ご安心を。

 

間違い;血圧が130を超えるとすぐに脳卒中になるほど危険である

正解;常に血圧が高い人は脳卒中になる確率が年間で少し高くなりますが、瞬間的に血圧が高くても低い時があれば大丈夫です。

 

間違い;健康診断を受けていれば長生きする。

正解;健康診断は受けた時点での健康状態は解りますが未来の予測にはなりません・・。寿命が延びたというデータはありません。

 

間違い;認知症になるとみな徘徊しだし、何にもわからなくなる。

正解;いわゆる認知症(この言葉が嫌いです)の中には徘徊する人がいるというだけです。また全員が何にもわからなくなるのではなくこれも一部の人たちだけです。認知症を過度に心配しすぎて精神病にならないでくださいね・・。

 

間違い?;癌は早期発見早期治療で治る。

正解;専門家のあいだでも議論が分かれています。私は「大丈夫取りきれました・・」と言われたが再発した終末期の方を多くみています。

最近の健康番組を含めた健康に関する情報は、人を安心させるというより病気の恐怖におとしいれます。その結果可能性の低い事を心配し、たいしたことないのに通院し、必要のない薬を飲んでいる方がとても多いです。医療側は儲かりますが、実は過度な投薬は非常に危険で私はとても心配です。薬はどうしても必要な時に最低限の量で飲むことを強くお勧めします。

 

インフルエンザワクチン会社の社長ならこうする

2017年12月19日

社員;利益を左右する要素の一つとしてまずどこから改善しましょう

社長;ふむ。まずは在庫を残さないことだ。

 

社員;では今年の在庫は200万本でしたので今年の生産は少なめにします。

社長;よし。しかしまだそれでは対策が足りない。

 

社員;まず早めに打って(売って)もらってその後は在庫調整したほうがよろしいかと。

社長;よし。ではマスコミを使って「今年のワクチンは少ないから早めに打とう」と宣伝を流せ。賢い。

 

社員;確実に打ってもらうためにはどうすればよいですか?

社長;「インフルエンザは怖い」という宣伝も必要だな。国にも働きかけて安売り券を発行してもらおう。

 

社員;社長やりすぎでは?

社長;経済優先のこの社会だ。この会社は株式会社で利益を追求するために必要な事だ。医療もこの経済優先の社会の中にいるのだ。インフルエンザのおかげで利益がでるのだ。そうだ。   インフレンザ神社を作ってそこで祈ろう・・インフルエンザ様バンザイ!!

インフルエンザを蔓延させないために学童期にワクチンの集団強制接種をしていた時代がありました。結果をご存知ですか?毎年打っていたにも関わらず学童期のインフルエンザの流行を阻止することができませんでした。なおかつ毎年ワクチンによる死亡のニュースが流れ世論は沸騰しました。その結果ワクチンの集団接種は中止となりました。今また会社でも老人ホームでもワクチンを打てとほぼ強制に近い形で要請される世の中となりました。溜息。

 

 

「インフルエンザ」昔は「流行性感冒」

2017年11月06日

質問;インフルエンザは風邪ですか?

答え;はい。風邪のひとつで、原因がインフルエンザウイルスだということです。昔は流行性感冒と言っていましたね。

 

質問;怖いイメージがありますが?

答え;マスコミが作り上げたものです。10年以上前まではインフルエンザ診断のキットもなく、タミフルなどの薬もなかった時代にも毎年インフルエンザは流行っていましたが、特にインフルエンザの検査をすることも薬を飲むこともなく治っていました。

 

質問;脳症になったり、突然死したりするのが怖いです。

答え;脳症の原因は強い解熱剤を使った場合、もしくはタミフルなどの薬を使ったほうが確率は上がりますので当院では出来れば使いたくないです。突然死もタミフルが原因です。

 

質問;タミフルなどを使うと早く治るのでは?

答え;そう宣伝されていますが実際は、熱が早めに下がる傾向になるみたいですが治ったわけではなくウイルスは体に残っていることが解りました。ですから学校などでは解熱後2日で登校可能だったのが発熱後5日経たないと登校できなくなりました。

 

質問;インフルエンザでもほっておけば治りますか?

答え;身体には自然治癒力があります。自力で治った場合は体に免疫が着くのでその後しばらくはかからなくなります。タミフルなどを使用した場合は体に免疫が着きにくいのでまたかかりやすくなります。

 

なぜ風邪の中でインフルエンザが特別扱いされているかと言うと何兆もかけて研究して検査キットやタミフルやワクチンが成功したからです。ほっておいても治るただの風邪だったのに、その副作用で死亡してしまうリスクがあるのに、たった1日くらい早く熱を下げる薬を開発したのでその薬を使おうと躍起になっています。医療界、医薬界は潤うからいいですけどね、私は反対ですね。