血圧について

2015年07月06日

質問;いったい血圧ってなんですか?

答え;血圧とは「心臓の力」と「血管の硬さ」の掛けたものです。簡単に言えば生命の「馬力」です。

 

質問;血圧を測るといつも値が変わるので心配です。

答え;血圧は常に変化します。怒ったり、緊張したりすれば上がるし風呂上りにリラックスすれば下がります。寝る前、睡眠中、朝方は低めです。また血圧を続けて測るとだんだん下がってくるのが普通です。

 

質問;病院で測ってもらって高いと言われ、すぐ薬を出されました。

答え;病院で測ると高めに出ます。そういう方は自宅で必ず血圧を測り直して下さい。家で測って低ければ薬を飲む必要はありません。

 

質問;頭痛、めまいがして血圧を測ったら高かったのです。血圧のせいですか?

答え;高血圧から頭痛やめまいをおこすことはありません。頭痛、めまいがしたために心配になって血圧が上がったのです。

 

質問;どういう状態が危ないのですか?

血圧の高い状態がずうっと続くことです。場合によっては血管が詰まったり、切れたりします。1日中高い場合は薬が必要です。しかし普段正常な方が急に上がっても大丈夫です。

 

血管が切れたり、詰ったりしないように血圧を上げないための生活スタイルとは。感情の起伏をつけない、のんべんだらりと生きる。怒らない。頭から湯気が立ち、血管が切れてしまうから。過度の運動は血圧が上がるのでやめる。スポーツ中は血圧が上がるので危ない?血管の詰らないそんな生活は詰らないとは思いませんか。多少血圧が上がっても、リラックスをして体の興奮を鎮めれば血圧は下がります。メリハリの利いた生活をしていきたいですね。

 

2012年11月号「血圧と自覚症状」

2012年11月24日

質問;血圧が上がると、なにか自覚症状がでますか?例えば「頭痛」「めまい」「肩こり」とか。

答え;基本的にはでません

 

質問;しかし「頭痛」「めまい」「肩こり」がひどいとき、血圧を測ると血圧がものすごく高くなっていて心配です。

答え;それは原因と結果が逆です。血圧が上がったから症状がでたのではなく、症状が出たため心配になりその結果血圧が上がるのです。

 

質問;自律神経ということですか?

答え;そうです。人は心配や不安になったり、喧嘩したり、怒ったり、これから土俵に上がるとき、ハンマ―を思い切り投げようとするとき自律神経を興奮させ(交感神経を興奮させ)その結果として血圧はあがります。血圧が上がるために怒ったり、不安になったりすることはないですよね。

 

質問;そういうときは血圧を下げる薬を使いますか?

答え;血圧のくすりよりも、まずは自分の気持ちの調節です。落ち着けば下がりますからご安心ください。

 

稀に血圧の上昇が脳の浮腫を引き起こし重度の頭痛を引き起こす高血圧緊急症という病態があります。めったにありません。

院長のひとり言

血圧手帳のグラフには血圧の正常値130/85?のところに太い線が引いてあります。患者さんの中には、この線をはみ出すことを異常に気にされる方がおります。この線をはみ出すと危ない、脳卒中になると。日頃活動的な方、心配性の方は上がりやすい傾向にあります。しかしお風呂に入ってゆったりした気持ちになったとき血圧が下がっていればまず安心です。そうそう脳卒中にはなりません。

 

2012年6月号「血圧」

2012年06月24日

質問;普段はそんなに高くないのにデイサービス等で入浴前に血圧を測ったら高いので入れられませんと言われました。

答え;入浴すれば体が落ち着いて気分がよくなり血圧は下がりますから安心して入って下さい。脱衣所が寒かったり、お湯が高かったりすれば急激な血圧上昇をきたすことはありますが…。

 

質問;いらいらしたり、緊張したり、不安な時、血圧を測ると高く出て心配です。

答え;血圧が高い事を心配する前に、いらいら、緊張、不安 等の精神状態を落ち着かせましょう。そうすれば自然と血圧は下がります。無理に薬等で下げる必要はありません。

 

質問;脳卒中が心配です。

答え;医学的に証明されている事は、「高血圧の状態が何年も続いている場合にある確率をもって脳卒中が発症する」ということです。例えば平均血圧が180以上で1年間に2.5人/100人中程度です。(久山町研究から) 一時的に高くなったからといってすぐに脳卒中になりそうで危ないというわけではありません。

 

質問;寝たきりになるのがいやです。

答え;驚くべき事に血圧の薬を飲んでも寝たきりを予防できないというデータがあります。(NIPPON 研究から)

 

院長のひとり言

血圧は老若問はず「135/85以下」にと教わりましたが、これが拡大解釈?され、この血圧を超えてはいけない一線、超えたらあかんぞ、と皆は思うようになりました。少しでも超えると脳卒中になるかも、と恐れるようになりました。実際は「高い血圧の状態のままで何年も過ごすと脳卒中になる確率が少し増えますよ」ということなのです。もう少しゆったり構える事が肝要かと思いますがいかが。

 

2007年6月号「血圧」

2007年06月01日

質問;いったい血圧ってなんですか?

答え;血圧とは「心臓の力」と「血管の硬さ」の掛け合わせたものです。

 

質問;血圧を測るといつも値が変わるので心配です。

答え;血圧は常に変化します。怒ったり、緊張したりすれば上がるし風呂上りにリラックスすれば下がります。寝る前、睡眠中、朝方は低めです。また血圧を続けて測るとだんだん下がってくるのが普通です。

 

質問;病院で測ってもらって高いと言われ、すぐ薬を出されました。

答え;病院で測ると高めに出ます。そういう方は自宅で必ず血圧を測り直して下さい。家で測って低ければ薬を飲む必要はありません。




 

質問;自分で血圧を測る場合はいつにしたらよいですか?

答え;理想は、朝起き掛け、昼間、夜寝る前の3回です。無理な方は朝か夜どちらか一方でもよいと思います。

 

質問;どういう方が危ないのですか?

答え;血圧の高い状態がずうっと続くことが体の負担になります。明け方に上がる方、夜間も高い方は要注意です。しかし一日のうちで低い時間帯があれば一安心です。

血圧が高いと 脳、心臓、目、腎臓 あらゆる臓器に負担がかかるので心配な方はご相談ください。

院長のひとり言

血圧の薬は一度飲んだら止められないとはよく聞く話です。一度入ったらやめられないヤクザの世界みたいですね。でも本当はそんな事はありません。必要なければやめてもいいのです。薬を飲まなくても大丈夫かなと思ったら、血圧の様子をみながら薬の量を減らす、あるいは軽い薬にしてみる事も必要です。いつでも気軽に相談してください。