寿命について

2012年12月23日

市川市にある上田医院(在宅支援診療所)では、在宅でのかなりたくさんの看取りをしながら、

寿命について考えています。


年をとると、しわが増える。腰が曲がる。耳が遠くなる。眼が悪くなる。すたすた歩けなくなる。よたよたする。おもらしするようになる。物の名前が出てこなくなる。物忘れが激しくなる。あっちが調子悪い。こっちも調子悪い。

どこが悪いんだろう?不安になって検査にいく。病気なら治るはず!また前みたいに戻るはず!寿命が来る最期の瞬間まで元気で歩きたい!今は医学も進歩しているから、必ずいい方法があるはず!

でも私は、言い方は悪いけど、少しずついろんなところがオンボロになって、最後に、寿命が来るんではないかと思っています。

そうやって少しずつ衰えていく自分を認め、許容し、慈しみ、労わる。衰えていく自分を否定したり抵抗しないで、そんな身体とうまく共存しながら、ありのままの自分の身体、今まで頑張って動いていてくれた身体を自愛してあげて欲しいなと思います。