デイサービスでのお看取り

2014年03月06日

先日、デイサービスで初のお看取りをしました。

ご自宅で老夫婦でなんとかお互いに協力しながらやっていました。

しかし、いよいよご主人が歩けなくなり、食べれなくなり、奥さまも介護する体力の限界を感じて、往診医である院長に相談がありました。

入院しても治療が必要なわけではない、施設に入るには時間が短すぎる、ということから、デイサービスに宿泊したらどうかという提案がなされました。

デイサービスでの生活が始まりました。朝送迎車に乗って利用者さんが来て賑やかになります。デイサービススタッフの面白おかしい会話が聞こえてきます。お風呂などばたばたした雑音とともにそこでの大笑いや最近デイサービスで流行っている「ソーラン節」の歌声などの賑やかな生活音を聞きながら過ごしました。

1週間ほどデイサービスで過ごした先日、すっと息を引き取りました。その時も隣の部屋から「ソーラン節」の歌声が賑やかに聞こえていました。きっとご主人も一緒に鼻歌を歌いながら旅立ったのではないでしょうか。とても良いお顔でした。ご冥福をお祈りしております。

 

※在宅支援診療所の上田医院では、病室での死ではなく日常に近いお看取りをお手伝いしております。看取る自信がない、家で看取りたい、退院させたい、などご相談ください。