質問;最近、原因不明のウイルス感染症が流行っている、と……。
答え;一昔前はそれを「風邪」と言っていましたね。風邪の原因ウイルスは非常に多く、一つひとつ調べるのは困難です。現在は簡易キットでコロナやインフルエンザなどはわかるようになりましたが、外れが見られることもあります。風邪は寝ていれば治ることがほとんどですので、過度にご心配なさらないでください。もちろん、高熱が続く・息苦しい・水分がとれないなど、いつもと様子が違うときはご相談ください。
質問;肺炎球菌のワクチンを打て、子宮頸がんワクチンを打て、と勧められます。
答え;ワクチンは本来、必要な方に必要なだけ、というのが基本だと思います。肺炎球菌ワクチンは、免疫が落ちている方や持病のある方で意味が大きいものです。一律に「年齢が来たから全員」という考え方には、私は少し慎重です。子宮頸がんワクチンについても、過去に体調不良を訴えた方がいたことは記憶に新しく、報道もされました。打つ・打たないは、ご本人の体調や持病、生活の状況をふまえて、主治医とよく相談して決めていただきたいと思います。不安な点は遠慮なくお尋ねください。
質問;健康診断で腎臓が悪いと言われました。糖尿病はありません。
答え;最近の健診で「腎臓の数値が悪い、放っておくと将来透析になる」と言われる方が増えました。もちろん腎臓の病気は大切ですが、糖尿病のない方への強すぎる早期介入は、かえって負担になることもあると感じています。特に、過度な塩分制限やタンパク制限は、高齢の方ではむしろ食欲や体力を落としてしまう可能性があります。年齢や体格、これまでの経過を見ながら、無理のない範囲で。気になる数値があれば、まずはかかりつけ医にご相談ください。

院長のひとり言
症状がないのにMRIを撮ると「隠れ脳梗塞」が見つかり、腰が曲がってきてレントゲンを撮ると「隠れ骨折」が見つかり、ちょっとぼんやりすると「早期の認知症」と言われる。私たちは世界一の長寿国であるのに、そのうえさらに長寿を目指す? ための施策とは、どうも思えません。むしろ、私たちの自信を削いでしまう仕掛けのようにも感じます。皆さまの顔が不安で満ちているのが、私は心配です。私たちは、もっと自信を持っていいのだと思います。
編集後記
余計なことはしないが一番。
ワクチンや健康診断の結果について気になることは、一律に判断せず、体調や持病をふまえて主治医にご相談ください。当院の予防接種・健診など(その他の診療)や外来診療・一般内科・生活習慣病のご相談はお気軽にどうぞ。