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在宅医療において「覚悟」とは

監修:上田聡 医師|日本循環器学会会員
公開日:2017年3月7日 / 医師監修日:2017年3月

発言;医師に「どこで死にたいですか」と言われて精神的ショックを受けました。癌を患って入退院を繰り返し10年です。「死ぬ覚悟はできていました」しかし希望に満ちた在宅医療を期待していたのに残念です。それから3ヶ月で亡くなりました。ある有名人(故人)の妻の発言の要約

質問;「どこで死にたいですか」は不適切な発言ですか?

答え;「死」について考えたことがない患者さんに唐突にこの発言をした場合はショックを受けるかもしれません。

質問;癌で入退院を繰り返している患者さんの場合はどうですか?

答え一度は考えていただいた方がよいと思います。現在日常生活が普通に行えていると思っている方も癌を患っている場合には、ある日を境に日に日に衰えが目立ってくる時期が必ずくるからです。その時どこで過ごしたいかは非常に重要な事です。住み慣れは自宅で過ごすことが一番よいのは勿論です。

質問;希望に満ちあふれた在宅医療とは何ですか?

答え;各専門医をそろえ、病院と同じよう医療(延命を目指し)が在宅でできるという希望だとしたらそれは幻想です。「希望に満ち溢れる」のは残り少ない在宅での日常生活を充実して過ごすという希望です。在宅医療は、その生活を心地よく過ごさせるために必要な医療を提供するということです。しかしそのためには「どこで死にたいですか」の質問は必ず必要です。「覚悟」とはそのことです。

院長 上田聡の似顔絵

在宅医療とは「生活を支える医療です」と言われて「なるほど」とは思えない。足りないものがあります。それは、自宅で過ごす人の終末期を見据えた、そして終末期に寄り添った、つまり同じ方向に寄り添った、はっきりいうと「死」を見据え、肯定し、徒な延命をしない、その時点時点での体に合わせた医療を提供すること、ちょっと長いですがこんな医療が在宅医療だと僕は思います。

当院では、通院が難しくなった方のご自宅での療養を支えています。訪問診療・在宅医療在宅緩和ケア・看取りについて、まずはお気軽にご相談ください(TEL 047-372-1141)。

ブログ著者・監修者
上田医院 院長 上田聡
上田 聡うえだ そう
医療法人社団八心会 上田医院 院長/臨床経験30年以上
国立山形大学医学部卒業。自治医科大学循環器内科、榊原記念病院、千葉県循環器病センター医長などを経て、現職。市川市中国分にて外来診療・訪問診療・在宅緩和ケアに従事。
臨床実績担当患者数 1万人超/集中治療室担当 700例以上/カテーテル治療 500例以上/カテーテル検査 2,000例以上/在宅看取り 5,000人近く
専門領域循環器科、緩和ケア、訪問診療、在宅医療
所属日本循環器学会会員
著書「在宅医療のリアル」(幻冬舎)
メディア市川うららFM 健康番組レギュラー出演中
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