診療時間:9:00 〜 13:00 / 14:00 〜 18:00 休診日:土午後・日・祝日
047-372-1141
千葉県市川市中国分2-11-6
047-372-1141
オンライン診療 WEB予約オンライン診療 LINE予約

「呆け」の疑似体験から解ること

監修:上田聡 医師|日本循環器学会会員
公開日:2020年10月3日 / 医師監修日:2020年10月

体験1:学生時代、昼ごはん後の授業でついつい転寝し、ふと我に返りつつある時、「あれ、今、自分は、どこで、何をしていたのか、さっぱり解らなくなった」瞬間があった。そして不安になった。

体験2;ある旅先でちょっと意識が此処にあらずの瞬間(アイスを食べながらボーとしていた)、目の前に長男が出現、ちょっとの間 「あれ、あなた誰だっけ??」と思った瞬間を経験しショックを受けた。

体験3;「ぼー」と車を運転していたら、自分が今、何をしに、どこに行こうとしているのか、さっぱり解らなくなった瞬間があった。そして不安になった。

解説;いわゆる「認知症」の基本的な状態として、意識が今現在に集中していない、つまり心ここにあらず、の状態になっていることが基礎にあります。自分の居る世界が、世間と離れている時(認知症の方の全てがこの状態)には現実世界に戻るのにかなりの時間を要するのです(場合によっては戻れない)。そして現実世界に連れ戻そうとすると不安になります。ですから認知症の人に声を掛けるときには ゆっくり 時間をかけて 顔をみながら 話しかけてください。 安心感を醸し出してください。

院長 上田聡の似顔絵

いわゆる「認知症」の根本は、現実への注意障害、つまり心ここにあらずの状態があります。だからボーとしていたり、夢見ながら過ごしていたり(妄想と言われる)、そんな自分が嫌で何とか取り繕うとしたりするのです。この現実世界から離れていく状態とは、つまりこの世とのお別れの前段階に来ていると考えられないでしょうか?これが呆ける意味なのではないでしょうか?

ブログ著者・監修者
上田医院 院長 上田聡
上田 聡うえだ そう
医療法人社団八心会 上田医院 院長/臨床経験30年以上
国立山形大学医学部卒業。自治医科大学循環器内科、榊原記念病院、千葉県循環器病センター医長などを経て、現職。市川市中国分にて外来診療・訪問診療・在宅緩和ケアに従事。
臨床実績担当患者数 1万人超/集中治療室担当 700例以上/カテーテル治療 500例以上/カテーテル検査 2,000例以上/在宅看取り 5,000人近く
専門領域循環器科、緩和ケア、訪問診療、在宅医療
所属日本循環器学会会員
著書「在宅医療のリアル」(幻冬舎)
メディア市川うららFM 健康番組レギュラー出演中
施設指定機能強化型在宅療養支援診療所/在宅緩和ケア充実診療所
→ 院長プロフィール詳細を見る