診療時間:9:00 〜 13:00 / 14:00 〜 18:00 休診日:土午後・日・祝日
047-372-1141
千葉県市川市中国分2-11-6
047-372-1141
オンライン診療 WEB予約オンライン診療 LINE予約

ある癌患者さんの食事物語

監修:上田聡 医師|日本循環器学会会員
公開日:2023年2月15日 / 医師監修日:2023年2月

患者さん:私は胃癌を患って、現在緩和医療に移行中です。1日で高カロリー輸液1-1.5L入れています。口からは採れなくなりました。痰が多いです。

私;身体に水分(栄養を含めた)が相対的に多く入ると、痰が上がってきて、浮腫みが出たりしだします。胃腸も浮腫むので口から水捕れなくなります。実際に顔は浮腫み、お腹もタプタプしていましたね。

患者さん;病院の管理栄養士、看護師からは「もっと栄養採らなくてはいけません、量を増やしてください」と言われて増やしたのですが。

私;結論、それは間違いでしたね。量増やしても体が受け付けなくなっていますよね。浮腫、痰が証拠です。勇気をもって点滴を減らすことをお勧めします。

この話の1か月後

患者さん;点滴減らしました。アイス、水分、わずかの固形物採れるようになりました。便も細いながらも形ある便が自然にでました。

解説;その人その人で身体に入れられる水分量は違います。身体変化に応じて変化、特に人生の最期の方に行くと、少なくなります。たくさん入れようとする努力は、気持ちは解りますが、結局自分の身体に負担をかけ、苦しめます。

院長 上田聡の似顔絵最近、野菜炒めをよく食べるのですがふと気づいたことがあります。皿一杯食べておなかいっぱいになるのですが、この野菜、乾燥させたらほんのわずかの固形物であとは水分だよねって。我々一般的に気にするのは、蛋白、脂質、糖分、ミネラルですがボリュームで言えばほとんどが水分、そういえば人間の身体の約8割は水分、だから栄養で一番大切なのは・・分だってことではないかと思うのです

ブログ著者・監修者
上田医院 院長 上田聡
上田 聡うえだ そう
医療法人社団八心会 上田医院 院長/臨床経験30年以上
国立山形大学医学部卒業。自治医科大学循環器内科、榊原記念病院、千葉県循環器病センター医長などを経て、現職。市川市中国分にて外来診療・訪問診療・在宅緩和ケアに従事。
臨床実績担当患者数 1万人超/集中治療室担当 700例以上/カテーテル治療 500例以上/カテーテル検査 2,000例以上/在宅看取り 5,000人近く
専門領域循環器科、緩和ケア、訪問診療、在宅医療
所属日本循環器学会会員
著書「在宅医療のリアル」(幻冬舎)
メディア市川うららFM 健康番組レギュラー出演中
施設指定機能強化型在宅療養支援診療所/在宅緩和ケア充実診療所
→ 院長プロフィール詳細を見る