「健康情報」 についての一考察
2025年06月01日
質問;気になる症状をグーグル先生に訊くと、「自分の症状は●●病かもしれない」「もし○○病になったら大変だ」と不安になります
答え;ネット情報は一番危ない病気に誘導される恐れがあります。気が狂いそうになりますね。また病気の事を知れば知るほど不安が募るという皮肉な状態になりますね。
質問;健康診断を毎年受けても不安です。半年に一度と増やしたほうが良いでしょうか?
答え;健診の回数を増やせば寿命が延びるというデータは残念ながらありません。健康診断は未来の予測にはならないのです。今現時点が大丈夫という確認に過ぎないのです。
質問;健康食品やサプリは何を飲めば良いでしょうか?
答え;健康食品やサプリは医薬品としては「認められない効果の少ないまたは効果の不確かなもの」という定義です。宣伝文句を鵜呑みにしてそれさえ飲めば大丈夫というものは残念ながらないと思います。
質問;私の身体は健康(大丈夫)でしょうか?
答え;食事が美味しい、ちゃんと便が出る。そして笑いがある日常生活があれば健康です。些細なデータ異常や、病気におびえ、精神的にストレスを感じると逆効果です。体調について考えていない時の方がかえって健康な時ではないかとさえ思います。
院長のひとり言
「知る」ということは残酷です。未来を少し予測でき、そして責任が生じます。知った後に「どうすればよいのですか?」と尋ねられることがあります。これに耐える精神力が必要になりますね。そして決断しなければなりません。しかし「知らぬが仏」の方が幸せだったりします。