「我が家 中国分」を紹介します!

2025年10月26日

こんにちは。市川市にある医療法人社団八心会 上田医院付属有料老人ホーム「我が家 中国分」です。
今回は、我が家での暮らしや働くスタッフについて簡単ではありますがご紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が家での暮らし

≪できることを大切に。どうしたらできるのか…?みんなで考えます≫
車椅子を使われていても、ご自身で動ける方はなるべく自走していただいています。“待って”と待たされたり、“危ないからダメ”と移動したい、今何かをしたいという気持ちをなるべくそがないよう、自分の好きなタイミングで動けるようにどうしたらいいのか日々考えています。
調理レクでは包丁を握って野菜を切ったり、味付けをしたり、中には味見係もいたり…。できる範囲で関わっていただくことで、その方らしさが活きてきますし、昔やっていたことを思い出しながら皆さんとても上手に調理しています。
切り方や大きさはバラバラでも、それもまた個性。みんなで作った食事は、不思議とよりおいしく感じられます。

 

≪食事は自由に≫
「今日はお菓子を食べすぎちゃったからご飯はパス」
「なんだか眠いから後で食べようかな」
そんな日があっても大丈夫。暮らしのリズムは人それぞれ。我が家では無理に合わせなくてもいいんです。自宅にいた時のようにリラックスして、自ら選んで食事をしていただきたいです。

 

≪生活感をそのままに。“いつもの暮らし”をここでも続けていただけます。≫
『施設に入ったから特別な生活をしなきゃ』なんてことはありません。食事やおやつ、晩酌だって、その人のペースで。自然体で過ごしていただけることを大切にしています。やりたいこととできる事が合わない場合でも、その人らしく生活していただくにはどうしたら良いか、一緒に考えます。

 

≪お別れも大切に≫
入居者様がお亡くなりになったときは、こっそりではなく、みんなで心を込めてお見送りします。玄関まで足を運び、『またね!』『いってらっしゃい』と声をかけて手を振る。そんなふうにお別れをすることで、入居者様同士も気持ちを分かち合える大切な時間になっています。我が家に入居されたら私たちスタッフも家族の一員のように大切に想っていることを伝えられたらと思っています。

 

小さな声かけとかかわりが生む、あたたかな時間

2025年09月08日

私たち我が家中国分では、定期的に入居者様やスタッフの対応などについて、話し合いや勉強会を行っています。先日のミーティングで、院長からこんな言葉がありました。

「無視と無関心が一番よくない。人を廃人にしていくんだよね。」

その言葉を聞いたとき、私たちも強くうなずきました。それと同時に、その意味を深く考えました。

人は誰でも「自分の存在を認めてもらいたい」と願っています。

誰かの役に立つ、何かを成す、存在や努力、成果を尊重してもらうなど、その方によって違いますが、誰しもがうれしいことの一つとしてあるのではないでしょうか。

その中で、もし声をかけてもらえなかったり、そっとしているつもりで関心を向けずにいると、心の中に寂しさや孤独が広がってしまうことがあります。そして、その感情は積もっていくことでしょう。

だからこそ、私たちは日々の小さなやりとりを大切にしています。

「おはようございます」
「今日は暑いですね」
「そのお洋服すごくお似合いです」

そんな一言が、入居者様の表情をふっとやわらげ、笑顔を生んでくれます。

食事や入浴のお手伝いと同じくらい、また、それ以上に会話やふれあいもとても大事な時間です。

「聞いてもらえた」「気にかけてもらえた」という実感は、安心や生きる力につながります。そして、逆に私たちにも元気を与えてもらえる一つとなっています。

ある日、廊下ですれ違った入居者様に「今日のスカート、とても素敵ですね」と声をかけると、少し照れながらもにっこり笑ってくださったことがありました。

その笑顔を見て、こちらまで心が温かくなったのを覚えています。

無関心は心を閉ざしてしまうこともありますが、反対に、ちょっとした声かけや視線のやり取りが、人を元気にしてくれます。

 

「気にかけること」がいつか「大切に想う事」につながり、それが、一緒に過ごす入居者様とスタッフとの間の「あたたかさ」そして「笑顔」「生きるエネルギー」につながっていけたら・・・

自分の大切な方が、たくさんの人に大切にされている。

とても素敵なことじゃありませんか?

私たちここ市川市にある「上田医院附属 有料老人ホーム 我が家中国分」では、日々の暮らしの中で「あなたがここにいることが嬉しい」と伝えられる関わりを大切にしています。

これからも、入居者様と共に、安心できる笑顔あふれる毎日を育んでまいります。

 

入居者様と作る“いつもの味”

2025年08月21日

夕方になると、施設のキッチンからトントンと包丁の心地よい音が響き、ふわっとできたての香りが広がります。

「今日の味見係は?」「私も味見する!」

そんな掛け声と笑い声が飛び交うのは、ここではいつもの光景です。

 

私たちの食事は、栄養士さんが細かくカロリーや塩分を計算した“管理食”ではありません。

もちろん健康にも配慮しますが、なにより大切にしているのは、“おいしいと感じること”。

だから、入居者様も一緒に、味見や盛り付けをしていただきます。

「ちょっと薄いかも?」「もう少し濃いほうがごはんが進むよ」

そんなやり取りも、まるで自宅の台所のようです。

 

ある日の夕食 味見をしていた入居者様がひとこと、

「今日の煮物、味がすごくいいね!」

思わずその場にいた方々も笑顔になり、

「じゃあ私にも味見させて」と次々にスプーンが伸びてきました。

また、お食事の時間がちょっと特別になる方もいます。

晩酌がお好きな方には、冷えたビールやお好きなお酒を。

「やっぱりこの一杯がないとね」と笑顔で乾杯される姿は、見ているこちらまで嬉しくなります。

食事は、ただ栄養を摂るためだけの時間ではありません。

味や香り、会話や笑い声が、暮らしの彩りを作ってくれる大切なひとときです。

これからも、入居者様と一緒に“おいしいね”を重ねていきたいと思います。

 

千葉県市川市にあります、上田医院附属 有料老人ホーム我が家中国分 は、これからも入居者様と食卓を囲みながら、「おいしいね」と笑い合える日々を大切にしてまいります。

 

「我が家にたどり着けたことが幸運だった」

2025年07月16日

今年の3月にご入居されたご利用者様が、5月にご逝去されました。

わずか2か月という短い期間ではありましたが、今も胸に残っている日々があります。

 

入居前、病院におられた頃は、ほとんど食事をとることができず、食べられてもムース状のものを少量。上田医院附属のデイサービスをご利用いただくようになってから、少しずつ食べられるようになっていきました。日によっては好きなものを美味しそうに召し上がる姿も見られ、ご家族様と一緒にお食事を楽しむ時間がとても穏やかでした。何なのかわからないムース状のものではなく、形ある、みなさんと同じ食事をとることができ、目には力が宿っていきました。

 

我が家に入居してからも、レクリエーションや体操にはいつも参加されており、中でも、ビンゴ大会で「自分もガラガラを回したい」とはっきり意思を示された時のことは、今でも鮮明に覚えています。

静かな方という印象の中に、確かな「参加する力」や「楽しもうとする気持ち」「楽しんで、生きるんだ」という強い想いを感じた瞬間でした。

 

ある日、テレビを観て涙を流されているご様子に気づいたスタッフが声をかけると、「いい曲だから…」と。流れていたのはKANさんの「愛は勝つ」。

そのまま皆で一緒に口ずさみ、小さな合唱の輪が広がったことも忘れられない思い出です。

 

奥様と娘様もとても献身的に寄り添われていて、時にはお好きなものを持ち寄ってご一緒に食事されたり、ゆっくりとお話されたりしていました。

居酒屋イベントには奥様も参加してくださり、ご主人が好きだったウニを持って来てくださったことも。笑顔とおしゃべりが飛び交う、まるで本当の「我が家」のような、あたたかいひとときでした。

 

旅立ちが近づくと、ご家族が交代でそばに付き添われ、最期の時まで一緒に過ごされていました。悲しみの中にも、静かなぬくもりのあるご葬儀で、奥様の涙がとても印象に残っています。亡くなる直前、ご家族様の「もう大丈夫だよ、安心していいよ」という声かけに安心するように穏やかに、「任せたよ」というように息をひきとりました。

翌日、再び行われた居酒屋イベントには、ご主人のお写真を持った奥様が参加してくださり、スタッフと一緒に思い出話をたくさん語り合いました。「我が家にたどり着けたことが幸運だった」とおっしゃってくださった奥様の言葉が、今も心に残っています。

 

我が家中国分では様々な“奇跡”や“物語”がたくさんあります。

ひと家族、ひと家族との出逢いも奇跡のひとつで、毎度毎度素晴らしい“奇跡”をみせていただけます。

そのたびに“大切にしなければいけないこと”を再確認させられます。

そのひとつひとつの物語とともに、これからも日々を過ごしていきたいと思っています。

 

千葉県市川市にあります、上田医院附属 我が家中国分 は入居者様、ご家族様とたくさんの奇跡をおこしていきたいと思っております。

 

市川浦安よみうり

2025年07月12日

市川浦安よみうりに取材され、医療法人社団八心会上田医院付属「有料老人ホーム我が家中国分」が掲載されました!

2025年版今の大ヒットはこれだの最前線医療の頼れる専門ドクターの特集の件

2025年06月30日

終末期の患者支える在宅医療に力を傾注著書で診療実態紹介視野に高齢化の課題

看取り件約数5千件月に最低2回の訪問

「終末期の患者さんの事例がぎっしり詰まった一冊。認知症についても『生と死の舵きりのタイミングであり、この世にお別れをする準備段階、残された人達とお別れする大切な時間』というのはとても学びになりました」 こんな感想が寄せられた本がある。『上田医院』の上田聡院長が2019年に刊行した著書「在宅医療のリアル 改訂版」。2006年の開院以来、在宅療養中のターミナル患者の在宅診療を積極的に実施し、約5000人の看取ってきたという上田院長が「在宅医療は終末期患者に何ができるのか」について自説を展開した高齢化時代に必読の一冊だ。本書は、第1章「日本の医療・介護の問題点」第2章「医療の方向性 病院と在宅と」第3章「地域包括ケアシステムの中での模索」第4章「介護業界のリアル」第5章「死と理性」第6章「最期の質」第7章「これからの医療の形、私論在宅医療論」から成る。「超高齢社会を迎える日本にとって、高齢者の死は避けて通れないテーマです。身近な家族の死をどこで迎えてもらうべきかについて、問題意識を持っている人も増えています。一方の高齢者は住み慣れた自宅で最期を迎えたいと誰しもが思っています。人生の集大成である終末期をどう過ごすべきか。この問いに数多くの事例を挙げて答えたのが本書です」 医院には、通院困難になり24時間対応での在宅療養を希望する方のための在宅診療科がある。「月に最低2回の定期訪問診療が基礎となります。対象となる疾患はほぼ全領域にわたります。特に末期の悪性腫瘍の患者さんの自宅療養、そして終末期までお手伝いする事を大きな目標としています。薬を出してその場しのぎより、自己免疫力を育てる方が長い目で見ると、よっぽど丈夫な体になります。当院併設の訪問看護、居宅介護事業所と連携しているほか、当院は千葉県指定の在宅末期総合診療科と在宅支援診療所認定を受けていますので安心していただけます」 上田院長は、民間病院や公立病院で主に心臓病の高度専門医療に専念してきたが、開院以来、「通院できなくなってきたらさよならが嫌でそれならこちらが行きますよという気持ちで在宅診療を始めたという。在宅診療のほか診療科目は循環器科、消化器科、呼吸器科、アレルギー科、内科の5科があり、その診療にも力を入れる地域のかかりつけ医でもあるが、「いつまでも笑顔で自宅で過ごしてほしいから、私はそのために全力で頑張ります」と、自宅療養を望む高齢者を地域の医療機関で支える地域包括ケアの中核となる在宅診療に人一倍の情熱を注いでいる。