入居者様と作る“いつもの味”
2025年08月21日
夕方になると、施設のキッチンからトントンと包丁の心地よい音が響き、ふわっとできたての香りが広がります。
「今日の味見係は?」「私も味見する!」
そんな掛け声と笑い声が飛び交うのは、ここではいつもの光景です。
私たちの食事は、栄養士さんが細かくカロリーや塩分を計算した“管理食”ではありません。
もちろん健康にも配慮しますが、なにより大切にしているのは、“おいしいと感じること”。
だから、入居者様も一緒に、味見や盛り付けをしていただきます。
「ちょっと薄いかも?」「もう少し濃いほうがごはんが進むよ」
そんなやり取りも、まるで自宅の台所のようです。
ある日の夕食 味見をしていた入居者様がひとこと、
「今日の煮物、味がすごくいいね!」
思わずその場にいた方々も笑顔になり、
「じゃあ私にも味見させて」と次々にスプーンが伸びてきました。
また、お食事の時間がちょっと特別になる方もいます。
晩酌がお好きな方には、冷えたビールやお好きなお酒を。
「やっぱりこの一杯がないとね」と笑顔で乾杯される姿は、見ているこちらまで嬉しくなります。
食事は、ただ栄養を摂るためだけの時間ではありません。
味や香り、会話や笑い声が、暮らしの彩りを作ってくれる大切なひとときです。
これからも、入居者様と一緒に“おいしいね”を重ねていきたいと思います。
千葉県市川市にあります、上田医院附属 有料老人ホーム我が家中国分 は、これからも入居者様と食卓を囲みながら、「おいしいね」と笑い合える日々を大切にしてまいります。




