小さな声かけとかかわりが生む、あたたかな時間
2025年09月08日
私たち我が家中国分では、定期的に入居者様やスタッフの対応などについて、話し合いや勉強会を行っています。先日のミーティングで、院長からこんな言葉がありました。
「無視と無関心が一番よくない。人を廃人にしていくんだよね。」
その言葉を聞いたとき、私たちも強くうなずきました。それと同時に、その意味を深く考えました。
人は誰でも「自分の存在を認めてもらいたい」と願っています。
誰かの役に立つ、何かを成す、存在や努力、成果を尊重してもらうなど、その方によって違いますが、誰しもがうれしいことの一つとしてあるのではないでしょうか。
その中で、もし声をかけてもらえなかったり、そっとしているつもりで関心を向けずにいると、心の中に寂しさや孤独が広がってしまうことがあります。そして、その感情は積もっていくことでしょう。
だからこそ、私たちは日々の小さなやりとりを大切にしています。
「おはようございます」
「今日は暑いですね」
「そのお洋服すごくお似合いです」
そんな一言が、入居者様の表情をふっとやわらげ、笑顔を生んでくれます。
食事や入浴のお手伝いと同じくらい、また、それ以上に会話やふれあいもとても大事な時間です。
「聞いてもらえた」「気にかけてもらえた」という実感は、安心や生きる力につながります。そして、逆に私たちにも元気を与えてもらえる一つとなっています。
ある日、廊下ですれ違った入居者様に「今日のスカート、とても素敵ですね」と声をかけると、少し照れながらもにっこり笑ってくださったことがありました。
その笑顔を見て、こちらまで心が温かくなったのを覚えています。
無関心は心を閉ざしてしまうこともありますが、反対に、ちょっとした声かけや視線のやり取りが、人を元気にしてくれます。
「気にかけること」がいつか「大切に想う事」につながり、それが、一緒に過ごす入居者様とスタッフとの間の「あたたかさ」そして「笑顔」「生きるエネルギー」につながっていけたら・・・
自分の大切な方が、たくさんの人に大切にされている。
とても素敵なことじゃありませんか?
私たちここ市川市にある「上田医院附属 有料老人ホーム 我が家中国分」では、日々の暮らしの中で「あなたがここにいることが嬉しい」と伝えられる関わりを大切にしています。
これからも、入居者様と共に、安心できる笑顔あふれる毎日を育んでまいります。



