院長・上田総の著書が重版となりました!

2026年05月07日

このたび、私の本がご好評につき重版となりました!

 

本書では、”人生の集大成”ともいえる終末期をどのように過ごすべきかについて、在宅医療の現場からの視点で書いています。超高齢化社会を迎えた今、「どこで最期を迎えるか」は多くの方にとって避けて通れないテーマです。

私はこれまで、数多くの患者様の看取りに立ち会ってきました。その経験をもとに、病院医療と在宅医療の違いや、現在の医療・介護が抱える課題、そして”その人らしい最期”とは何かを丁寧に綴りました。

住み慣れた自宅で最期を迎えたい。そう願う方が多い一方で、ご家族が何をすべきかわからないという現実もあります。

本書は、そうした不安や疑問に対して、現場の医師としての視点から具体的に向き合った一冊です。

当院でも、患者様一人ひとりの人生に寄り添い、その方らしい時間を大切にする医療を心がけています。

本書に込められた想いとともに、これからも地域の皆さまに安心を届けてまいります。

 

 

上田総

1966年生まれ。国立山形大学医学部卒。自治医科大学循環器内科、榊原記念病院を経て、千葉県循環器病センター医長も務め、主に心臓病の高度専門医療に専念。 2006年に独立し、現在の上田医院を開業。独立開業後は地域のかかりつけ医として、また在宅医療の専門医として、10数年にわたって数多くの終末期患者を看取っている。

院長の独り言

2026年04月20日

市川で開業させてもらって来年で20年になろうとしている今日この頃ですが、いろんなことがありました。

住宅街での開業、当初はあまりにも暇だったおかげで読書の時間が増えました。(いままで読書をしてこなかったつけを解消したかな?)今では老眼も進み、なかなか読書もできなくなりました。かわりにユーチューブ三昧となりました。

訪問以来を受け、自転車で訪問(当時は自転車、今は車)家の主は癌末期、ところが家に行くたびに大音量でジャックルーシュさんという方のG戦場のアリアを聴かされ、そうこうしているうちに寝たきりになり音楽は卒業、そして旅立ち。「あー自宅での自然死ってこんなにも良いものか」と感動、以後はこれがライフワークとなりました。

「老衰と書いてある死亡診断書を初めて見た」とベテラン?葬儀屋さんに驚かれたこともありました。ある先生が科学雑誌に「老衰」って書くのは外道だと断じていました。しかしその後日本人の死因に老衰がランクイン。また病気の原因を「年のせい」とするとマスコミから叩かれた時代もありましたね。今は「年より病なら仕方ないね」とおっしゃってくださる方も増えた気がします。

老人ホームの入居者って、なんで目が死んでいる?うつろなの?それは仕方ないことなの?と疑問になり、自分で老人ホームを始め、いろいろ仕掛け;意欲を削がない(これは非常に難しい、歩きたい意欲、まだできるという気持ちとどういう風に付き合うか、ダメと言う言葉は禁句)、入居者同士の横の関係の構築、スタッフ主導で会話の誘導、役割を与える、コールに頼らない、その他いっぱい、を施したら、うちの入居者の目は最期まで死なないことが解かりました。

認知症を患った方に、昔話を毎回、同じ話を繰り返し何回も話して、話題を膨らませていくと、いつの間にか自分がその方の過去に登場してしまうことがあることを発見しました。「この先生は戦前からのお友達」になり、「あなたは60台の息子の小児喘息を治してくれたのよ、ありがとう」となり「70年前、川崎のラーメン屋(患者さんが昔やっていた)に通っていた」となり、「滋賀県からの付き合いのある先生」になったりしました。

患者さんとの会話も変わりました。「早く死にたいの」と患者さんに言われて返答に困った時もありましたが今は「今、あっちは混んでいるからね、閻魔様に予約の電話いれておくね」とか「三途の川のほとりまでは一緒に行ってあげるけど、、その先は五円玉握って一人で行くのだよ」とか、いろいろ会話の引き出しも増えました。「えー先生一緒に渡ってよ」と返されドキッとすることも。

仕事以外に趣味があまりない自分は、仕事辞めたら呆れてしまうのか?おむつ履いて、うっすらと尿臭がかおる哀愁を漂わせ、こちらから距離を縮めようと近づいていっても距離が縮まらない診察空間で過ごすことになるのか?まあ自然体で臨みます。

2025年版今の大ヒットはこれだの最前線医療の頼れる専門ドクターの特集の件

2025年06月30日

終末期の患者支える在宅医療に力を傾注著書で診療実態紹介視野に高齢化の課題

看取り件約数5千件月に最低2回の訪問

「終末期の患者さんの事例がぎっしり詰まった一冊。認知症についても『生と死の舵きりのタイミングであり、この世にお別れをする準備段階、残された人達とお別れする大切な時間』というのはとても学びになりました」 こんな感想が寄せられた本がある。『上田医院』の上田聡院長が2019年に刊行した著書「在宅医療のリアル 改訂版」。2006年の開院以来、在宅療養中のターミナル患者の在宅診療を積極的に実施し、約5000人の看取ってきたという上田院長が「在宅医療は終末期患者に何ができるのか」について自説を展開した高齢化時代に必読の一冊だ。本書は、第1章「日本の医療・介護の問題点」第2章「医療の方向性 病院と在宅と」第3章「地域包括ケアシステムの中での模索」第4章「介護業界のリアル」第5章「死と理性」第6章「最期の質」第7章「これからの医療の形、私論在宅医療論」から成る。「超高齢社会を迎える日本にとって、高齢者の死は避けて通れないテーマです。身近な家族の死をどこで迎えてもらうべきかについて、問題意識を持っている人も増えています。一方の高齢者は住み慣れた自宅で最期を迎えたいと誰しもが思っています。人生の集大成である終末期をどう過ごすべきか。この問いに数多くの事例を挙げて答えたのが本書です」 医院には、通院困難になり24時間対応での在宅療養を希望する方のための在宅診療科がある。「月に最低2回の定期訪問診療が基礎となります。対象となる疾患はほぼ全領域にわたります。特に末期の悪性腫瘍の患者さんの自宅療養、そして終末期までお手伝いする事を大きな目標としています。薬を出してその場しのぎより、自己免疫力を育てる方が長い目で見ると、よっぽど丈夫な体になります。当院併設の訪問看護、居宅介護事業所と連携しているほか、当院は千葉県指定の在宅末期総合診療科と在宅支援診療所認定を受けていますので安心していただけます」 上田院長は、民間病院や公立病院で主に心臓病の高度専門医療に専念してきたが、開院以来、「通院できなくなってきたらさよならが嫌でそれならこちらが行きますよという気持ちで在宅診療を始めたという。在宅診療のほか診療科目は循環器科、消化器科、呼吸器科、アレルギー科、内科の5科があり、その診療にも力を入れる地域のかかりつけ医でもあるが、「いつまでも笑顔で自宅で過ごしてほしいから、私はそのために全力で頑張ります」と、自宅療養を望む高齢者を地域の医療機関で支える地域包括ケアの中核となる在宅診療に人一倍の情熱を注いでいる。

新型コロナワクチンの問題

2024年06月06日

上田医院では新型コロナワクチンについて常に冷静に客観的中立的な立場から,医師として判断していきたいと思います。まずはここ2~3年の間にどうしてこんなに日本で死亡数が爆増したのか?ここ2~3年の間に日本に何が起きたのか?コロナワクチンは歴史が浅く、実験がままならないまま見切り発車したワクチンだったけど本当に安全だったのか?など。

地域の皆様の命を預かる使命として、これからも精進いたしますので、信じて付いて来ていただければと思っております!よろしくお願いいたします。

 

がん研有明病院「介護と医療連携の会」に上田院長が講師として招かれました

2023年11月13日

先日、上田院長が、がん研有明病院の会合で特別講師を務めました。

テーマは、「症例から学ぶおひとりさまへの支援」です。
今、身寄りのない高齢者「おひとりさま」の支援が課題になっております。

 

上田医院では、上田院長を始め、医師やケアマネージャー、看護師などと連携して、数多くの「おひとりさま」の支援を行っています。

講演の中で上田院長からは、Aさんのケースについてお話がありました。

 

内容は以下の通りです。

Aさんは、末期のがんで上田院長が主治医に。徐々に病状が悪化したため、上田医院の在宅サービスを受けることになりました。しかし、ひとり住まいで親族との関係も悪く、後見できる方がいませんでした。また、金銭的にも余裕がなかったため、ケアサービスも拒否していました。

そこで、上田医院のケアマネージャーは、Aさんとの人間関係の構築、親族への連絡、本人の許可を得ての通帳管理などに尽力しました。また、看護師も身体介護のほか、買い物やゴミ出しなどのサポートも行いました。そして、上田院長も親身になって容体が悪化したときなどの緊急時の対応をしました。

Aさんは、在宅サービスを開始してから3か月ほどでお亡くなりになりましたが、上田医院からの働きかけで、親族からは亡くなった後の引き受けについては許諾をもらうことができました。

上田医院の医師やケアマネージャー、看護師などの連携によって、心を込めてAさんをお見送りすることができました。

 

一概に「おひとりさま」といっても、おひとりおひとりの状況や背景は様々です。「おひとりさま」支援も千差万別になります。ですが、「おひとりさま」の在宅サービスには、医師やケアマネージャー、看護師などの連携がとても大切だということを改めて認識させられました。

講演の最後に上田院長は、「不安な気持ちに寄り添うこと、全部任せて大丈夫という安心感をもってもらい信頼関係を築くことが大切だと思います。」と話していました。