五感を大切に

2014年03月30日

現代社会は、機械化・デジタル化されどんどん五感を使うことが少なって来ています。
苺やトマトも糖度がいくつと数字で評価され、
生活や仕事もパソコンや携帯中心と言う方も多いのではないでしょうか。

食べ物は、消費期限をみないと心配…。
自分の体調は、検査の結果をみないと心配…。

最近は死亡したかどうかもモニターで確認したいという声まで…。

見ればわかるかな…と。

五感を大切にした生活を、毎日気にかけていくことの意味を感じています。
春なら桜を見て、美しいと感じ、風や匂いを受け止め、木肌から生命力の大きさを知り、
美味しいだんごを食べながら生きてる幸せを味わう…。

どちらかというと、病院でのお看取りは数値中心で、在宅でのお看取りは感覚を大切にしているように思います。数値が悪いから薬や食事制限、ではなくて、体調の声を聴いてよりそうような治療対処をしていきます。うまくいくと、お迎えの声が聞こえるようになるそうです。

 

デイサービスでのお看取り

2014年03月06日

先日、デイサービスで初のお看取りをしました。

ご自宅で老夫婦でなんとかお互いに協力しながらやっていました。

しかし、いよいよご主人が歩けなくなり、食べれなくなり、奥さまも介護する体力の限界を感じて、往診医である院長に相談がありました。

入院しても治療が必要なわけではない、施設に入るには時間が短すぎる、ということから、デイサービスに宿泊したらどうかという提案がなされました。

デイサービスでの生活が始まりました。朝送迎車に乗って利用者さんが来て賑やかになります。デイサービススタッフの面白おかしい会話が聞こえてきます。お風呂などばたばたした雑音とともにそこでの大笑いや最近デイサービスで流行っている「ソーラン節」の歌声などの賑やかな生活音を聞きながら過ごしました。

1週間ほどデイサービスで過ごした先日、すっと息を引き取りました。その時も隣の部屋から「ソーラン節」の歌声が賑やかに聞こえていました。きっとご主人も一緒に鼻歌を歌いながら旅立ったのではないでしょうか。とても良いお顔でした。ご冥福をお祈りしております。

 

※在宅支援診療所の上田医院では、病室での死ではなく日常に近いお看取りをお手伝いしております。看取る自信がない、家で看取りたい、退院させたい、などご相談ください。