『変えようとしない大切さ』

2017年08月07日

有料老人ホーム『我が家 中国分』には、様々な年代の様々な経歴をもった方々が入居されています。御夫婦で入居されている方、生涯独身の方、高学歴の方、看護師だった方、医師だった方、専業主婦、塾の先生など、一人一人違った人生を歩んできています。

一般的な老人ホームに入居されると、そこの施設の運営の仕方に「合わせて」頂く事の方が多く、入居される方の生活リズムや習慣などが180度変わってしまう・・・などということも多いのではないでしょうか。その施設の時間に入居者の時間を合わせるという事は、入居者の意思や環境が大きく変わってしまう事でもあります。もちろん、集団生活の中ではある程度致し方ない事なのかもしれませんし、賛否両論あるとは思います。

『我が家 中国分』では、なるべく入居者様の今まで歩んだ人生の歴史を大切にしていきたいと思っています。朝寝坊があっても良い。ご飯を食べずにお菓子を食べるのも良い。毎日晩酌していた方はお酒を飲んでも良い。コタツの生活をしていたらその様にしても良い・・・など、その方それぞれの『生き方』をなるべく変えず、共に歩んでいきたいと思っています。現状の日本の介護の世界ではなかなか難しいことであり、スタッフも様々な状況に対応していかなければなりません。また、全ての言う事を聞くと言う事は、『施設』に居る以上は、難しい部分でもあります。しかし、人間の『生きる』ことの根本的な事ではないかと思っています。自分らしい生き方(逝き方)をこれからも一緒に考えながら、共に過ごしていきたいと思っています。

 

市川市の中国分にある在宅支援診療所「上田医院」が運営する有料老人ホーム「我が家中国分」では、その方その方の生き方と向き合って対応できるような施設を目指しています。