風邪とインフルエンザ

2013年02月16日

質問;インフルエンザとはなんですか?

答え風邪のひとつで原因がインフルエンザウイルスだということです。

 

質問;怖いイメージがありますが?

答え;マスコミが作り上げたものです。10年以上前まではインフルエンザ診断のキットもなく、タミフルなどの薬もなかった時代にも毎年インフルエンザは流行っていましたが、特にインフルエンザの検査をすることも薬を飲むこともなく治っていました。

 

質問;脳症になったり、突然死したりするのが怖いです。

答え;脳症の原因は強い解熱剤を使った場合、もしくはタミフルなどの薬を使ったほうが確率は上がりますので当院では出来れば使いたくないです。

 

質問;タミフルなどを使うと早く治るのでは?

答え;そう宣伝されていますが実際は、熱が早めに下がる傾向になるみたいですが治ったわけではなくウイルスは体に残っていることが解りました。ですから学校などでは解熱後2日で登校可能だったのが発熱後5日経たないと登校できなくなりました。

 

質問;インフルエンザでもほっておけば治りますか?

答え;身体には自然治癒力があります。自力で治った場合は体に免疫が着くのでその後しばらくはかからなくなります。タミフルなどを使用した場合は体に免疫が着きにくいのでまたかかりやすくなります。

 

「ただの風邪ならいいがインフルエンザなら困る」逆に「インフルエンザなら嬉しい」などの奇妙な発言を聞くことが多くなりました。会社に行きたいのにインフルエンザだと出社できないとか。受験生などは再受験ができるからとインフルエンザの診断を求めてあちこち医療機関を回っています。あいた口がふさがらず診察していますがいまだインフルエンザにかかっていません。インフルエンザも風邪のひとつだと思うほうが社会は混乱しないと思います。

 

緩和ケア BSC(best supportive care, 最善の支持療法)

2013年01月12日

質問;BSC=「緩和ケア」とは治療の見込みがない人の医療ですよね?

答え;緩和ケアとは一般的に「痛みなどを緩和する(やわらげる)等、日常生活を快適に過ごすための治療」を言います。

 

質問;食べなくなったので心配です。なんとか食べさせる方法は?

答え;「食べない」のは「食べたくても食べることが出来ない」のではなく「体が少ない食事量しか欲しない、または食べる事を欲しない体になった」と理解すべきです。ご家族的には食べてほしいと願う気持ちは理解できます。「食え、食え」の声掛けは本人を苦しめます。最後の場をともに過ごす、手をにぎったり、マッサージしたり、昔話に花咲かせることの方が何倍もよい過ごし方です。

 

質問;点滴していただけますか?

答え;この時期の点滴には罪の方が大きいです。点滴の栄養は身体が受け付けないばかりか癌に取られます。水分は浮腫みとなって身体全身にたまっていき、体を苦しめます。

質問;脱水になるのでは?

答え;世間的には負のイメージですが、人間は自然な状態で過ごせば最後は必ず脱水(枯れていく)になります。脱水になると眠くなり、苦痛も軽減させます。より自然に逝くことができます。

―ホスピスケア学会から抜粋―

 


普段、美味しく食べ、寝て…、不快な所がない、なにげない生活が実はどんなに素晴らしいか。癌になると、治りたい一心で辛い治療を受けて癌と闘うための苦しい生活を始めます。でも、あまりに治療だけに固執してしまうと、残されたせっかくの素晴らしい日常生活を味わう余裕がなくなってしまう気がします。緩和ケアなども視野に入れた「快適な生活」が基本ではないでしょうか。