よりよい地域の医療について

2014年05月01日

質問;まだ通院出来るので専門の病院にいくつも通っていますが、少し将来が心配です。

答え;元気な時はいくつも時間をかけて通院出来ますが、大変な時こそ通院は困難になります。将来に備えて訪問診療できる生涯付き合える医師がいると安心ですね。

 

質問;いよいよ通院するのが辛くなってきました。

答え;自宅に医者が通う訪問診療に切り替える事を考えましょう。医者が自宅に来ることで何かあった時に看護師がかけつける体制や、実際の生活を見る事で生活上必要なリハビリまで指示します。ケアマネージャー(※1)は介護の専門家ですから、医療面については必ず医師と相談してください。

 

質問;今まで通院していた専門病院の医者とはどうなりますか?

答え;残念ながら病院の医者は自宅での状況まで把握することは困難です。何かあったとき(入院や検査などが必要な時)には、かかりつけ医から専門医に連絡してもらうのがスムーズです。

 

質問;かかりつけ医は、専門的なことがわからないかと不安です。

答え;医学教育で全てを学んでいますのでかなりの部分は対応できますし、必要に応じて専門医を紹介したり、通院していた病院があればその担当医と相談したりして対応しますので安心です。

 

※1;ケアマネージャーとは、自宅改修、ベット・ヘルパーの手配など介護面をサポートします。当院にも付属ケアマネージャーがおりますが当院外とも連携しております。

 

自宅でなるべく長く、できれば最期まで過ごしたいと考えている場合、医療と介護、そして利用者(患者)側との密な話し合い、考え方のすり合わせ、そして信頼感の獲得が必要です。最初から意見が一致することはまれです。話し合って医療側は利用者の不安、不満を解消するように、利用者側は質問を通じて信頼を感じていただかなければいけません。お互いの努力が肝心です。「このラーメンちょっと違う」と思っても「他に良いラーメン屋あるよ」とラーメン屋歩きをするのとはわけが違います。