医療の方向性について(生活の質か生の追求か)

2019年06月19日

質問;医療の方向性とは何ですか??

答え;一つの方向性は 救命、延命を目指す医療です。限りなく「生を追求」します。例えば癌が見つかったら、癌と闘い勝つことを目標にさまざまな治療をします。検査、入院、手術など苦痛を伴う治療も含めて積極的に病気と闘います。いわゆる闘病生活が始まります。皆さまが一般的に思っている医療とはこのことです。医療中心の生活となるので「生活の質」は落ちます。結果、死は敗北となります。

 

質問;ではもう一方の医療の方向性とはなんですか??

答え「生活の質」を重点に置く視点です。日常生活に支障がなければ医療的な介入は最小限にとどめます。病とは闘うことをせず、上手に共存することにしようと考えることになります。残っている時間(最期の時間)は自分のやりたいことに使い過ごしていただきます。結果、死が到達点となり、受け止めることになります。

 

質問;健康で長生きしたいのですが?

答え;延命を追求しすぎて医療的な介入を過度にしすぎると返って健康で長生きできなくなることが心配なのです。

質問;今、どちらか決めなければいけないのですか?

答え;いや、常に両方の考え方を念頭に置き、時が来たら、「えいやっ」と、後者の方向に決めてください・・・。

 

自分の命が残り少なくなったことに気づくこと、患者さんを観ていると、言葉で明確に表さなくても、ちょっとした言葉の端々や、雰囲気で察せれることが多々あります。医療の方向性が延命から切り替わったことを家族や他の従事者が受け止めきれないとどうなるか?「眠い」のに「起きて、ほら」「寝ちゃだめ」と心地よく訪れる睡魔が騒音でかき乱されることになります。

 

拘束についての考察

2019年04月19日

質問;「身体拘束」とはなんですか?

答え;患者の身体を拘束し「行動を制限」することです。

 

質問;施設に家族が入所しています。オートロックキーがあり暗証番号を押さないと玄関が開きません。

答え;施設の中から自由に外出できないので「拘束」です。

 

質問;車椅子から立ち上がろうとすると「ダメダメ」と座らされます。

答え;車椅子から自分の意思で立てないので「拘束」です。

 

質問;つなぎ服を着させられています。

答え;おむつに自分で触れないという意味で拘束です。しかし身体の自由、精神の自由は保たれます。

 

質問;夜騒いだり、暴力をふるうので、薬で眠らせています。

答え;身体の活動を鈍らせるばかりでなく精神活動も鈍らせる、つまり人間性を奪うと言う意味で最高レベルの「拘束」です。

◎安全第一の管理と拘束は表裏一体です!慎重に!!

「ひも」「ミトン型の手袋」「Y字型拘束帯」「腰ベルト」等のさまざまな用具はもちろんのこと、「向精神薬」を使っての行動抑制、柵の設置や居室隔離など、患者の行動を制限するすべてのことが身体拘束とされています。認知症患者の徘徊を防ぐため、あるいは転倒防止のためにつける離床センサー(マット)も、身体拘束の1つであると考えられています。(参考文献)厚生労働省「身体拘束ゼロ作戦推進会議」:身体拘束ゼロへの手引き―高齢者ケアに関わるすべての人に

施設介護でよく見られる光景。施設のルールに従えない人は危険人物と認定され、抗精神薬を現場から要求される。元気な認知症の人たちはこの薬を飲まされ精神活動が低下、その挙句に誤嚥性肺炎、転倒骨折、を併発し廃人になっていく光景。施設の外観は奇麗だが中身は昔の老人病院と同じ光景。歴史は繰り返す。私は悲しい。

 

拘束についての考察

2019年03月31日

質問;「身体拘束」とはなんですか?

答え;患者の身体を拘束し「行動を制限」することです。

 

質問;施設に家族が入所しています。オートロックキーがあり暗証番号を押さないと玄関が開きません。

答え;施設の中から自由に外出できないので「拘束」です。

 

質問;車椅子から立ち上がろうとすると「ダメダメ」と座らされます。

答え;車椅子から自分の意思で立てないので「拘束」です。

 

質問;つなぎ服を着させられています。

答え;おむつに自分で触れないという意味で拘束です。しかし身体の自由、精神の自由は保たれます。

 

質問;夜騒いだり、暴力をふるうので、薬で眠らせています。

答え;身体の活動を鈍らせるばかりでなく精神活動も鈍らせる、つまり人間性を奪うと言う意味で最高レベルの「拘束」です。

 

◎安全第一の管理と拘束は表裏一体です!慎重に!!

「ひも」「ミトン型の手袋」「Y字型拘束帯」「腰ベルト」等のさまざまな用具はもちろんのこと、「向精神薬」を使っての行動抑制、柵の設置や居室隔離など、患者の行動を制限するすべてのことが身体拘束とされています。認知症患者の徘徊を防ぐため、あるいは転倒防止のためにつける離床センサー(マット)も、身体拘束の1つであると考えられています。(参考文献)厚生労働省「身体拘束ゼロ作戦推進会議」:身体拘束ゼロへの手引き―高齢者ケアに関わるすべての人に

 

施設介護でよく見られる光景。施設のルールに従えない人は危険人物と認定され、抗精神薬を現場から要求される。元気な認知症の人たちはこの薬を飲まされ精神活動が低下、その挙句に誤嚥性肺炎、転倒骨折、を併発し廃人になっていく光景。施設の外観は奇麗だが中身は昔の老人病院と同じ光景。歴史は繰り返す。私は悲しい。

 

 

血圧ってなに?

2019年03月03日

質問;そもそも血圧とは何ですか?

答え; 血圧 ≒ 心臓の力×自律神経の影響×血管の硬さ です。

 

質問;血圧の値が一定の方がいいですか?

答え;学者先生はその方が良いと言います。しかし実際の生活の場では喜怒哀楽(怒ったり泣いたり喧嘩したり、ハラハラしたりすると血圧は上がる)があり、活動があり(運動すると血圧は上がる。お相撲さん同士がぶつかる瞬間、血圧は200を越える)、つまり自律神経の影響がある限り一定にさせるのは困難です。寝たきりにさせて感情を抹殺すれば一定になります。

 

質問;よく血圧は130を超えると危ないと言われますが?

答え;瞬間的に130を超えると命が危ない、と誤解する表現です。しかし実際は一定の期間で長期的に血圧が高い場合には脳卒中等の危険が少しだけ上がりますよ、というのが本当です。ですから介護施設などで瞬間血圧が高いから「運動したらダメ」だとか「お風呂に入ってはダメ」だとかいう話はナンセンスなのです。

血圧は道路標識の速度制限とは違います。ましてや会社の組織を守るための数値でもないのです

院長のひとり言

血圧はいつから物事を始めるにあたっての中止の基準になってしまったのか。風呂に入る、運動をする、タクシー業務に従事する、などなど。入浴すれば血圧は下がる。試合前気合を入れないと、ほっぺた叩いて血圧上げて行かないと、試合には勝てない。忙しさのあまり、腹すかして血圧の薬飲んだら血圧が下がり過ぎて失神することだってあるのに薬で無理やり下げながら車の運転するのは逆に危ない

 

インフル狂騒曲

2019年02月03日

質問インフルエンザの検査をしてください。ただの風邪だとありがたいです。会社に行けるから・・。

解説;インフルエンザの日本語訳は流行性感冒、つまり風邪のことです。インフルエンザは一昔前までは特別扱いされずただの「高熱の出やすい風邪」でした。時間がたてば治ります。また会社から「人にうつすから来るな」という文言は矛盾します。なぜなら「風邪も人にうつすから」です。

 

質問;抗インフルエンザ薬使って早く治したいです。

解説;一日も早く治したい気持ちはわかるのですが、実際の薬の効能として1日早く熱が下がるかもしれないと発表されているだけです。しかも、ウイルスが体内に残りやすくなり、結果人に感染させる期間も延びる可能性があります。しかし薬に頼らず自分の力で治ると免疫が体内に残りやすくなり、次にまたインフルエンザにかかりにくい体になると言われています。どのみち5日休むのだから、使わない方が体にも良いと思います。

 

質問;インフルエンザ脳症が怖い

解説;いわゆる抗インフルエンザ薬が登場する前にもインフルエンザは猛威を振るっていました。しかし脳症など教科書のどこにも書いていなかったし実地医療者の誰も指摘してこなかったのです。すべては薬が登場してから騒ぎ出した事実。一部の医学論文では薬害の可能性が高いと言われています。

参考文献:薬のチェックは命のチェック「インフルエンザは風邪!」

院長のひとり言

他の医療機関での内輪話。院長が皆にはっぱをかける。「さあ、インフルエンザシーズンだ。ワクチンいっぱい注射して、ジャンジャンインフル検査して、薬出して売り上げ上げて、ボーナス増やそう!」と。そう、冬場は医療業界のかきいれどきなのだ。流行らないとボーナスも減る現実。次には花粉症シーズン。これもかきいれどきだ。なんともはや・・・。

 

インフル恐怖症との戦い

2018年11月03日

質問;テレビをつけると「インフルエンザ」は怖いと言ってますが?

答え;???「インフルエンザ」の日本語名は「感冒」です。もっと言うなら流行性感冒です。つまり 風邪 なのです。

 

質問;マスク、うがい、手洗い、ワクチンが予防になりますか?

答え;毎年、もう何年も同じ話が繰り返されますが・・・毎年 流行っていますね・・。ということは全体で判断すれば無効だということですよね。

 

質問;また新しい薬が出来ましたが?

答え;薬を使うと、一日発熱期間が短くなるそうです。問題は、免疫がつかない可能性が高いので何回も罹る可能性が高まります。

 

質問;どういうことですか?

答え;自然に感染すれば免疫ができて、その結果強くなって、次のインフルエンザに罹り難くなるという事です。年齢を重ねただけ風邪に罹りにくくなるという事です。薬で抑えると、免疫ができないので、またかかりやすくなるという事です。年齢と共に風邪に罹りにくくなるまるのが自然ですが、薬を使うと、毎年風邪に罹りやすくなります・・・。あしからず。

インフルエンザに罹ったことがない、罹らなかった、と思っていても自然に感染し症状もほとんど出ないことがあるのです。これを不顕性感染と言います。だから年を重ねると強くなるのです。

またこの季節が来ました。インフルエンザが何処何処で流行っていると。毎年言われなくても流行るのです。実は明らかに罹った人も罹らなかった人も何らかの免疫を毎年獲得します。そして風邪に罹り難くなるのです。薬を使うとこれを阻害する可能性が指摘されています。風邪から、ウイルス感染から逃れようともがくのは大変です、というか無理です。罹りにくくなる体づくりが大切です。つまり罹って免疫をもらって罹りにくくなる体を作る方が簡単ですよ。

 

 

医原病とはなにか

2018年10月17日

質問;そもそも「医原病」とはなんですか?

答え;医療そのものが健康を害する、特に専門家が医療をコントロールすることによって増悪する病を言います。1970年代に  イヴァン・イリッチという哲学者により提唱されました。

 

質問;具体的にはどういうことですか?

答え;一番わかりやすいのは薬の副作用です。良かれと思って出された薬の害です。抗生物質の出し過ぎによる害、抗がん剤による副作用死、予防接種の副作用による害・・・などなど。臨床的医原病といいます。

 

質問;まだあるのですか?

答え;はい。社会的医原病と言われるものです。例えば医療費を掛ければ寿命が延びる?のではなく、医療費が安い県の寿命が一番長いというデータから言えますね。皮肉なことに医者にかからない方が長生きするということです。健康に関するサービスがもたらす害も指摘しています。

 

質問;ほかには?

答え;はい。文化的医原病と言います。簡単に言うと「死生観」の変化。15、6世紀の西洋では「死」は自然現象であり、長生きは美徳ではなかったようです。モンテーニュは「極端な老いのもたらす死・・を期待することは無駄な思い上がり。」長生きしようとする人を思い上がりの激しい人と嘲ったそうです。今、長生きは美徳??ですよね。

 

自分が出した薬で病気が治ったのか、たまたま治りかけに薬をだしたからそう見えたのか、いつも考えています。医療が骨壺商法(不健康だと脅して壺を買わせる)にならないようにいつも気を使っています。今、世間を見渡すと骨壺療法だらけだと思ってしまうのは私だけですか?自分に嘘をつかずに行こうかと思います。せめて害にならない医療を届けます。

 

 

点滴の利点、欠点

2018年04月13日

質問;救急車で運ばれるとすぐに点滴をするのはなぜですか?

答え;生命維持に直結する循環動態(血管を流れる血液量やその流れる力を調節する)を安定、維持させるためです。また薬剤などをすぐに身体に入れるための場所を確保する意味もあります。

例えば出血多量で運ばれたとき、すぐには輸血ができないので輸血までの時間に塩水が主の点滴をして血圧などを維持させる、等々。

 

質問;食べられなくなると点滴をするのはなぜですか?

答え;食べられないと脱水状態になるので脱水を改善させるために点滴をします。栄養を本格的に点滴で補う場合には太い血管から特別な点滴が必要です。(中心静脈栄養と言う)

 

質問;点滴の欠点はなんですか?

答え;浮腫みや痰の量が増える事です。栄養状態が低下している時、特に老人や癌の終末期においては、身体に水分を回す力が極端に低下するので過度に点滴をすると、肺やお腹、皮膚などに水分が溜まり、また余計な水分が痰としてあがってくるので身体を余計に痛め苦しめます。痰の吸引は辛いです。

 

質問;終末期においても病院では必ずしますよね?

答え;生命維持、延命のためには必要との考えからです。しかし負担のことを考えると終末期にはしない方が良いと思います。私はその立場です。浮腫みの辛さは皆さまの想像よりはるかに辛いです。

 

衰弱がすすんだ方に「点滴をしない」と言うと「なんにもしてくれないのか」との批判を受ける事があります。点滴の利点、欠点を考えると終末期に点滴をする欠点の方が大きいのは明らかです。眠い時に針を刺され、管のことを常に意識するストレス、浮腫みや痰の多さに辛さが倍増します。辛くて苦しいけれど点滴をして延命するか、点滴をせずに穏やかに過ごすか、答えは明らかかな、と思います。

 

 

いわゆる老人ホームというところは

2018年03月19日

入居者質問;食事は普段朝夕の2食なのですが、いいですか?

答え;駄目です。健康管理のもと3食を時間通りに食べないといけません。朝寝坊すると朝食が食べられないので起こしに行きますよ。⇒ 無理に食べると誤嚥性肺炎の原因になります

 

入居者質問;歩きたいときに歩きたいのですが。

答え;あなたが「正常」と判定されていれば大丈夫です。しかし「認知症」とか「歩行が弱い」と判定された場合には、床にセンサーマットを挽き、不用意に歩くと職員を飛んで行かせて「駄目です」と言い、ベッドか椅子かに連れ戻します。外出も職員の同行でお願いします。入浴は強制です。汚いので。

⇒ほぼ監禁状態になります。認知症の人にとってはつらいです。いやいや脱がされてお湯をかけられます。怒るでしょ。

 

入居者質問;夜中に突然人に入ってこられると怖いのですが・・。

答え;安全管理のために夜中に部屋を開けさせてもらいます。そして万が一おもらしなどしていたら強制的に取り換えさせていただきます。⇒ 普段以上に不穏状態になります。拒否反応が増します。

 

入居者質問;わたし寝言が多いのですが。白昼夢も見るのです。夢見ながら歩いてしまう癖があるのですが。

答え;大声であると判定された場合や、間違って他人の部屋に入ってしまうことが見受けられた場合には他者に迷惑ですので精神安定剤の服用をしていただきます。⇒薬によって廃人になります。

 

老人ホームを見ていて感じることがあります。入居者が施設の規律を乱すと「嫌な入居者」というハンコが押されます。大声だしたり徘徊したりすると精神安定剤を出されます。自分の時間で動くのではなく、職員の時間に合わせられます。車いすに乗っているとそれこそ超特急で移動させられます。自分が望んでいなくても家族や職員が「心配だから病院へ」と言われれば連れていかれます。せめて自分のホームである「我が家中国分」ではそういうホームにしたくないですね。

 

上田医院流 インフルエンザ 対策

2018年02月19日

質問;学校や会社に報告のためにインフルエンザかどうかの診断が必要です。絶対に鼻に入れる簡易診断キットが必要ですか?

答え;現在の簡易診断キットの正確性は90%程度で限界があります。最終的には状況判断を含めて医師が診断しますのでキットでの診断なしでもインフルエンザの診断は可能です。

 

質問;医院に行くとインフルエンザがうつりそうで心配です。

意味;その通りです。診断のために医院に来ることが感染の拡大に寄与することは間違いありません。心配なら家族が来院、家族がいない場合は電話相談で診断は可能です。

 

質問;インフルエンザの場合は薬を一刻も早く飲まなければならないと聞いていますが。

答え;「薬を飲んで早く治りたい」気持ちがあることは承知していますが、現代社会ではインフルエンザと診断されたら有無を言わさず最低5日は休まされます。薬の効果は最大に見積もって1日早く解熱することしかなく、薬を飲んでもウイルスは減らないことが証明されました。早く熱が下がってもどうせ休まなければならないことを考えると薬を飲まないで薬の副作用を心配せずゆったり寝ていたほうが体には優しいですね。

 

提言インフルエンザだと思ったら5日間休む。抗インフルエンザ薬は飲まない。診断書はいつでも書きます。


今年のインフルエンザの罹患患者数はかなりの数に達すると報道されました。そして解決方法はお決まりの文句;ワクチン接種を、早期の受診を、薬を、そしてうがい手洗いの徹底を・・と。そろそろ言わせてもらいます。その方法で感染の拡大は防げません。薬で早く治るなら感染の拡大も減るはずなのに、それも違います・・と。感染の拡大を防ぐには、風邪をひいたと思ったら外には出ずに家で寝ていることが大切です。