人生100年時代??て言うが・・・

2019年05月19日

実際100歳近い長寿の方のお姿、お言葉

プロフィール①;95歳男性、背中は90度に曲がっている。昔は体操選手、80歳代で大車輪ができる程の体力自慢だった

答え;「長生きなんてするもんじゃないね」「しんどい」

 

プロフィール②;102歳男性、食事の時なんとかリビングに行って食事するが、それ以外はベッドで寝ている。

答え;「別に僕は何でもないよ」(趣味の読書や音楽鑑賞は卒業。年齢は自分ではわからなくなってしまったようだ)

 

プロフィール③;85歳女性、寝たきり全介助、口から食べれなくなり胃ろうで栄養を。意思の疎通ははかれない。

答え;息子曰く「なんとか100歳まで頑張らせる!」

 

プロヒール④;99歳女性、だんだん無口になった。

答え;他人にも物事にも100歳の誕生日にも興味なさそうだが自分の世界をふわっと生きているよう。

 

プロフィール⑤;95歳女性、トイレに自力でいけなくなり、30分おきに嫁を呼ぶ。

答え;嫁さんはうつ状態になった。

 

「人生100年時代」という枕詞をよく耳にする。しかし現在100歳前後の方で趣味をもち、ボケずに、足腰もしっかりしている方はどのくらいいるのだろうか。私はまだ「長生きは素晴らしいから先生も頑張って!」と言う100歳に出会ったことがない。私は無理に長生きしたいとは思ってなく、年齢とともに足腰も弱り今までの生活をよちよちと自分なりのペースでし、薄っすらボケて物事に執着せずニコニコし、結果、好々爺風になれたら良いなと思う。

 

拘束についての考察

2019年04月19日

質問;「身体拘束」とはなんですか?

答え;患者の身体を拘束し「行動を制限」することです。

 

質問;施設に家族が入所しています。オートロックキーがあり暗証番号を押さないと玄関が開きません。

答え;施設の中から自由に外出できないので「拘束」です。

 

質問;車椅子から立ち上がろうとすると「ダメダメ」と座らされます。

答え;車椅子から自分の意思で立てないので「拘束」です。

 

質問;つなぎ服を着させられています。

答え;おむつに自分で触れないという意味で拘束です。しかし身体の自由、精神の自由は保たれます。

 

質問;夜騒いだり、暴力をふるうので、薬で眠らせています。

答え;身体の活動を鈍らせるばかりでなく精神活動も鈍らせる、つまり人間性を奪うと言う意味で最高レベルの「拘束」です。

◎安全第一の管理と拘束は表裏一体です!慎重に!!

「ひも」「ミトン型の手袋」「Y字型拘束帯」「腰ベルト」等のさまざまな用具はもちろんのこと、「向精神薬」を使っての行動抑制、柵の設置や居室隔離など、患者の行動を制限するすべてのことが身体拘束とされています。認知症患者の徘徊を防ぐため、あるいは転倒防止のためにつける離床センサー(マット)も、身体拘束の1つであると考えられています。(参考文献)厚生労働省「身体拘束ゼロ作戦推進会議」:身体拘束ゼロへの手引き―高齢者ケアに関わるすべての人に

施設介護でよく見られる光景。施設のルールに従えない人は危険人物と認定され、抗精神薬を現場から要求される。元気な認知症の人たちはこの薬を飲まされ精神活動が低下、その挙句に誤嚥性肺炎、転倒骨折、を併発し廃人になっていく光景。施設の外観は奇麗だが中身は昔の老人病院と同じ光景。歴史は繰り返す。私は悲しい。

 

拘束についての考察

2019年03月31日

質問;「身体拘束」とはなんですか?

答え;患者の身体を拘束し「行動を制限」することです。

 

質問;施設に家族が入所しています。オートロックキーがあり暗証番号を押さないと玄関が開きません。

答え;施設の中から自由に外出できないので「拘束」です。

 

質問;車椅子から立ち上がろうとすると「ダメダメ」と座らされます。

答え;車椅子から自分の意思で立てないので「拘束」です。

 

質問;つなぎ服を着させられています。

答え;おむつに自分で触れないという意味で拘束です。しかし身体の自由、精神の自由は保たれます。

 

質問;夜騒いだり、暴力をふるうので、薬で眠らせています。

答え;身体の活動を鈍らせるばかりでなく精神活動も鈍らせる、つまり人間性を奪うと言う意味で最高レベルの「拘束」です。

 

◎安全第一の管理と拘束は表裏一体です!慎重に!!

「ひも」「ミトン型の手袋」「Y字型拘束帯」「腰ベルト」等のさまざまな用具はもちろんのこと、「向精神薬」を使っての行動抑制、柵の設置や居室隔離など、患者の行動を制限するすべてのことが身体拘束とされています。認知症患者の徘徊を防ぐため、あるいは転倒防止のためにつける離床センサー(マット)も、身体拘束の1つであると考えられています。(参考文献)厚生労働省「身体拘束ゼロ作戦推進会議」:身体拘束ゼロへの手引き―高齢者ケアに関わるすべての人に

 

施設介護でよく見られる光景。施設のルールに従えない人は危険人物と認定され、抗精神薬を現場から要求される。元気な認知症の人たちはこの薬を飲まされ精神活動が低下、その挙句に誤嚥性肺炎、転倒骨折、を併発し廃人になっていく光景。施設の外観は奇麗だが中身は昔の老人病院と同じ光景。歴史は繰り返す。私は悲しい。

 

 

血圧ってなに?

2019年03月03日

質問;そもそも血圧とは何ですか?

答え; 血圧 ≒ 心臓の力×自律神経の影響×血管の硬さ です。

 

質問;血圧の値が一定の方がいいですか?

答え;学者先生はその方が良いと言います。しかし実際の生活の場では喜怒哀楽(怒ったり泣いたり喧嘩したり、ハラハラしたりすると血圧は上がる)があり、活動があり(運動すると血圧は上がる。お相撲さん同士がぶつかる瞬間、血圧は200を越える)、つまり自律神経の影響がある限り一定にさせるのは困難です。寝たきりにさせて感情を抹殺すれば一定になります。

 

質問;よく血圧は130を超えると危ないと言われますが?

答え;瞬間的に130を超えると命が危ない、と誤解する表現です。しかし実際は一定の期間で長期的に血圧が高い場合には脳卒中等の危険が少しだけ上がりますよ、というのが本当です。ですから介護施設などで瞬間血圧が高いから「運動したらダメ」だとか「お風呂に入ってはダメ」だとかいう話はナンセンスなのです。

血圧は道路標識の速度制限とは違います。ましてや会社の組織を守るための数値でもないのです

院長のひとり言

血圧はいつから物事を始めるにあたっての中止の基準になってしまったのか。風呂に入る、運動をする、タクシー業務に従事する、などなど。入浴すれば血圧は下がる。試合前気合を入れないと、ほっぺた叩いて血圧上げて行かないと、試合には勝てない。忙しさのあまり、腹すかして血圧の薬飲んだら血圧が下がり過ぎて失神することだってあるのに薬で無理やり下げながら車の運転するのは逆に危ない

 

インフル狂騒曲

2019年02月03日

質問インフルエンザの検査をしてください。ただの風邪だとありがたいです。会社に行けるから・・。

解説;インフルエンザの日本語訳は流行性感冒、つまり風邪のことです。インフルエンザは一昔前までは特別扱いされずただの「高熱の出やすい風邪」でした。時間がたてば治ります。また会社から「人にうつすから来るな」という文言は矛盾します。なぜなら「風邪も人にうつすから」です。

 

質問;抗インフルエンザ薬使って早く治したいです。

解説;一日も早く治したい気持ちはわかるのですが、実際の薬の効能として1日早く熱が下がるかもしれないと発表されているだけです。しかも、ウイルスが体内に残りやすくなり、結果人に感染させる期間も延びる可能性があります。しかし薬に頼らず自分の力で治ると免疫が体内に残りやすくなり、次にまたインフルエンザにかかりにくい体になると言われています。どのみち5日休むのだから、使わない方が体にも良いと思います。

 

質問;インフルエンザ脳症が怖い

解説;いわゆる抗インフルエンザ薬が登場する前にもインフルエンザは猛威を振るっていました。しかし脳症など教科書のどこにも書いていなかったし実地医療者の誰も指摘してこなかったのです。すべては薬が登場してから騒ぎ出した事実。一部の医学論文では薬害の可能性が高いと言われています。

参考文献:薬のチェックは命のチェック「インフルエンザは風邪!」

院長のひとり言

他の医療機関での内輪話。院長が皆にはっぱをかける。「さあ、インフルエンザシーズンだ。ワクチンいっぱい注射して、ジャンジャンインフル検査して、薬出して売り上げ上げて、ボーナス増やそう!」と。そう、冬場は医療業界のかきいれどきなのだ。流行らないとボーナスも減る現実。次には花粉症シーズン。これもかきいれどきだ。なんともはや・・・。

 

インフル狂騒曲

2019年01月03日

質問インフルエンザだと会社を休まなくては、学校を休まなくてはいけないので・・・。風邪だといいのですが・・。

解説;インフルエンザの日本語訳は流行性感冒、つまり風邪です。「インフルは人にうつすから来るな」という言い訳は矛盾です。風邪もひとに移します。風邪なら会社に行ってもいいのですよね。うつしますよ!

 

質問;抗インフルエンザ薬使ってはやく治したい。

解説;どうせインフルエンザと診断されたら5日間完全休養がもらえるのですから使わない方がよいのでは。薬の効能として1日早く熱が下がるかもしれないが、ウイルスが体内に残りやすくなるかもしれない、つまり本当に治っていない、しかも人に感染させる期間が延びるのですから。

 

質問;インフルエンザ脳症が怖い

解説;いわゆる抗インフルエンザ薬が登場する前にもインフルエンザは猛威を振るっていました。脳症など教科書のどこにも書いていない。実地医療者の誰も指摘してこなかった。薬が登場してから騒ぎ出した事実。じつは薬害の可能性が高いと考える。

院長のひとり言

薬の副作用から解ることがあります。それは薬の方向性です。血圧を下げすぎると呆けやすくなる、抗コレステロール薬を飲むと免疫力が下がる、抗インフル薬を飲んでも熱は下がるが風邪が治るわけでなくウイルルスは体に残っている。薬が効いたと感じている人はおそらく自分の力だけでそうできたかもしれないと考えてはいかがですか?薬のおかげではなく。

 

医師の発言から読み解く本音

2018年12月03日

発言;とりあえずこの薬をだしておきますから・・飲んでみたら。

答え;現時点でどうしても必要とは思われないが、患者さんが薬を望んでいることが多いので、とりあえず 出しときますか・・・・・・という意味。必要は必ずしもないと思っている。

 

発言;なんでこんなになるまでほっておいた・・・

答え;もし前に診てもらっていた医師がいる場合には単なる「あてつけ」。いない場合には、あまりに症状がひどいので「手に負えない」と思っている、何しろ治せないかもしれないので誰かのせいにしたいと思っているときの発言。

 

発言とりあえず検査をしましょう。

答え;この時期で診断がついていないので、何か検査で引っかかったらよいなと思っている。

発言;弱い薬(抗がん剤、抗生物質)を出しておきましょう。

答え;弱い薬には効果がありません。抗がん剤や抗生物質はしっかり使って初めて効果が認められます。飲んでいれば少しは効くかもしれないという医師患者両者の儚い願望かもしれません。

発言:あと3年もてば(寿命は?と聞かれたとき)

答え:特に根拠はない。1、2年だと短いし4年だと縁起が悪いし5年だと長い気がする。3という数字が心地よい・・その程度の根拠

ある患者さんの発言、「○○先生(私ではない)は、俺の欲しい薬を出してくれて、俺のしてほしい検査をしてくれて、だからあの先生が好きなんだよ・・。」患者さんがお客さんになり、お客さんは神様だし、言う事聞かないと逃げられるし、大変な時代となりました。威張ろうとは思いませんが医療理念はしっかりもって仕事をしたいものです。ちなみにその患者さんから私は嫌われていました。

 

 

インフル恐怖症との戦い

2018年11月03日

質問;テレビをつけると「インフルエンザ」は怖いと言ってますが?

答え;???「インフルエンザ」の日本語名は「感冒」です。もっと言うなら流行性感冒です。つまり 風邪 なのです。

 

質問;マスク、うがい、手洗い、ワクチンが予防になりますか?

答え;毎年、もう何年も同じ話が繰り返されますが・・・毎年 流行っていますね・・。ということは全体で判断すれば無効だということですよね。

 

質問;また新しい薬が出来ましたが?

答え;薬を使うと、一日発熱期間が短くなるそうです。問題は、免疫がつかない可能性が高いので何回も罹る可能性が高まります。

 

質問;どういうことですか?

答え;自然に感染すれば免疫ができて、その結果強くなって、次のインフルエンザに罹り難くなるという事です。年齢を重ねただけ風邪に罹りにくくなるという事です。薬で抑えると、免疫ができないので、またかかりやすくなるという事です。年齢と共に風邪に罹りにくくなるまるのが自然ですが、薬を使うと、毎年風邪に罹りやすくなります・・・。あしからず。

インフルエンザに罹ったことがない、罹らなかった、と思っていても自然に感染し症状もほとんど出ないことがあるのです。これを不顕性感染と言います。だから年を重ねると強くなるのです。

またこの季節が来ました。インフルエンザが何処何処で流行っていると。毎年言われなくても流行るのです。実は明らかに罹った人も罹らなかった人も何らかの免疫を毎年獲得します。そして風邪に罹り難くなるのです。薬を使うとこれを阻害する可能性が指摘されています。風邪から、ウイルス感染から逃れようともがくのは大変です、というか無理です。罹りにくくなる体づくりが大切です。つまり罹って免疫をもらって罹りにくくなる体を作る方が簡単ですよ。

 

 

医原病とはなにか

2018年10月17日

質問;そもそも「医原病」とはなんですか?

答え;医療そのものが健康を害する、特に専門家が医療をコントロールすることによって増悪する病を言います。1970年代に  イヴァン・イリッチという哲学者により提唱されました。

 

質問;具体的にはどういうことですか?

答え;一番わかりやすいのは薬の副作用です。良かれと思って出された薬の害です。抗生物質の出し過ぎによる害、抗がん剤による副作用死、予防接種の副作用による害・・・などなど。臨床的医原病といいます。

 

質問;まだあるのですか?

答え;はい。社会的医原病と言われるものです。例えば医療費を掛ければ寿命が延びる?のではなく、医療費が安い県の寿命が一番長いというデータから言えますね。皮肉なことに医者にかからない方が長生きするということです。健康に関するサービスがもたらす害も指摘しています。

 

質問;ほかには?

答え;はい。文化的医原病と言います。簡単に言うと「死生観」の変化。15、6世紀の西洋では「死」は自然現象であり、長生きは美徳ではなかったようです。モンテーニュは「極端な老いのもたらす死・・を期待することは無駄な思い上がり。」長生きしようとする人を思い上がりの激しい人と嘲ったそうです。今、長生きは美徳??ですよね。

 

自分が出した薬で病気が治ったのか、たまたま治りかけに薬をだしたからそう見えたのか、いつも考えています。医療が骨壺商法(不健康だと脅して壺を買わせる)にならないようにいつも気を使っています。今、世間を見渡すと骨壺療法だらけだと思ってしまうのは私だけですか?自分に嘘をつかずに行こうかと思います。せめて害にならない医療を届けます。

 

 

人間はウイルスの前では無力である

2018年09月13日

質問;そもそも「ウイルス」とはなんですか?

答え;非常に小さい病原体で、人間の体に入って増殖します。体の中でしか増える事はできません。

 

質問;体の中で増えるとどうなりますか?

答え;増殖したウイルスを排除しようと体の中の免疫物質が増えます。その結果として、だるさ、熱、などが出ます。そして大体は人間が勝つのでウイスルは死滅します。この治ろうとする反応が鼻水、咳、嘔吐、下痢、発疹、だるさ、熱となって現れます。

 

質問;予防や薬はありますか?

答え;ウイルスによっては予防接種が有効(効果は非常に限定的)なものもあります。しかし大多数のウイルスに対してはありません。あるウイスルに関しての薬はありますが、その効果は極めて限定的です。無効だとする意見もあります。基本的には人間の治る力がないと治りません。

 

ウイルス(風邪など)の症状は辛いですが、これは人間の治ろうとするために起こる反応です。辛いけれど治るまで安静に時が過ぎるのを待つしかありません。

 

医学が進歩したと威張っても、麻疹、風疹など予防接種をしたところで毎年流行が散発する羽目となり町の大ニュースになった。インフルエンザにしてもいくら予防接種しても、薬のんでも流行は防げない。今年の夏はRSウイルスに翻弄された。しかし辛い症状があっても大多数の人は自然に治癒する。流れに任せ、治った時に健康の有難みを知る。ウイルスは人間の傲慢さに冷や水を浴びせる存在だ。