認知症患者さんに対して、してはいけないこと

2021年04月09日

その1;「ダメ」と言ってはいけない。

答え;例えば今まで自由に歩いていたのに、危ないから歩いては「ダメ」と言われ強制的に座らせられる。自分がしたいと思うことを理由も解らず全否定されている気分になります。

 

その2;できない、できなかった事を強調する。「なんでそんなこともできないの」とか「さっきいったでしょ」など。

答え;自分としては(認知症の人、本人)なんにも悪いことしていないのに一方的に怒られている感じになる。そして萎縮するか、怒りとして現れます。

 

その3;時間割を押しつける。

答え;高齢者にも当てはまりますが、認知症、高齢の方には生活リズムを維持するため、自分なりのペースがあります。それは非常にゆっくりです。そのペースを乱されると混乱し、頭の中が真っ白になります。出来ることも出来なくなります。

 

その4;語りかけずほっておく。

答え;一人暮らしの方はいたし方ないと思いますが、皆がいる中で、語りかけをしないと疎外感が増し認知症症状が進行します。大変だとは思いますがなるべく語りかけ、そして話す内容は過去の思いで話が最高だと思います。

 

院長のひとり言

こぼれ落ちていく記憶、自分が何をしていたのかも解らなくなっていく恐怖、これが認知症の方の基礎にある不安感です。自宅に居れば、自分の生きてきた軌跡がいっぱいあるのでよいのですが、施設や、新しい環境になってしまうとそれもなくなり、不安が増します。「わたし、どうすればよいの」と表現されることが多くなります。「大丈夫、このままでよいよ」と暖かい眼差しで繰り返し伝えなくてはいけません。出来なくなったことを指摘して心の傷を広げないでほしいですね。

 

風邪(ウイルス感染)の基本

2021年02月09日

質問;そもそも「ウイルス」とはなんですか?

答え;非常に小さい病原体で、人間の体に入って増殖します。体の中でしか増える事はできません。

 

質問;体の中で増えるとどうなりますか?

答え;増殖したウイルスを排除しようと体の中の免疫物質が増えます。その結果として、だるさ、熱、などが出ます。そして大体は人間が勝つのでウイスルは死滅します。この治ろうとする反応が鼻水、咳、嘔吐、下痢、発疹、だるさ、熱となって現れます。

 

質問;予防や薬はありますか?

答え;マスク、手洗い、うがい、他人との距離を取る、などと言われていますが、完璧な予防策はありません。一番大切なのは人間の治る力です。薬やワクチンにすがる傾向がありますが、なんといっても自分の免疫=治る力が一番重要です。免疫力がない人にいくら薬を投与しても治りません。

 

ウイルス(風邪など)の症状は辛いですが、これは人間の治ろうとするために起こる反応です。辛いけれど治るまで安静に時が過ぎるのを待つしかありません。これが基本です。コロナも同様です。

 

院長のひとり言

コロナ対応を一生懸命に行っている病院でもクラスター発生、そして外来中止の流れの報道を見るたびに思います。これが民間病院なら経営困難になり倒産します。民間病院がコロナを受けたくない理由がここにあります。これを解決するにはどうするか、PCR検査で無症状の濃厚接触者探しを止め、有症状の職員のみ症状が回復するまで休む、という従来通りのやり方に戻すしか方法はありません。

 

 

一般的に老人ホームってどんな所?

2021年01月04日

まず:規則が多い。朝昼晩の食事時間、風呂の時間、曜日が決まっている。遊びの時間まで。それ以外は部屋に押し込められる。

結果1; 自分のリズムではなく、施設のリズムに合わせなくてはいけない。身体が衰えるとリズムについていけなくなる。リズムについていけなくなると・・施設のスタッフが見事に手早く処理(車いす、移乗など)してくれる。

結果2;自分で何かしようとしても、「危ないから」とか「時間がかかる」とか「認知症だから」とか言われ取り上げられる。結果、他力本願となる。自分からの能動的意欲が削がれる。

結果3;意欲が低下すると・・生きようとする本能が削がれ・・目がうつろになる。そして植物状態人間の完成(食べる以外は寝ている)

結果4;一見静かなホームになる。隣の人に興味がなくなるので会話もない。

それと;自分の意思では外に出られない。オートロックが掛かっており番号は知らされない。これを監禁状態という。

類似施設;刑務所(行ったことはないので想像です)昔ふうで言えば島流しですかね。まだ島流しの方がましですね。そこでの自分の意思は貫けたので(これも想像です)

 

なかなか経験しないと想像できない世界、それは老人ホームの世界。一番の類似施設は刑務所です。いくら入居金が高くても、いや高ければよりその傾向が強くなるかもしれません。そこは徹底的な管理の世界、本人の意思が尊重されない世界。私はこれが嫌でそれなら自分で作ってみようと思い作った施設が「我が家」です。最期まで人間らしく過ごしたいものです。

 

コロナ脳に洗脳されたらどうなる?

2020年12月02日

~コロナ脳とはコロナに罹ることを極度に恐れている人の脳~

 

その1:持病がある場合は特に、コロナに感染すると、すぐに死んでしまう・・・と思っている。

解説;去年年末から本年にかけてコロナが流行ったおかげで日本人全体の死亡者数は例年より少なかった現実、毎年流行るインフルエンザの方が高齢者にとっては危険だったのです。

 

その2;少しでも身体に異変があるとPCR検査を受けなければ心配、だからしてほしい・・と思っている。

解説;当院にも「PCR検査をすぐしてくれ」の問い合わせがあります。医師が判断し必要であれば紹介するのが決まりです。患者さんからの要望では自費診療になります。当院ではPCR検査はできません。

その3;見事PCR検査陽性なら、すぐに入院して、治療薬を使えば治ると・・思っている。「石田純一もそれで治ったじゃない」と信じきっている。

解説;有名人や社会的地位の高い人は「みんな治療薬を使って治っている、だから自分にも使ってほしい」って本当に信じている。いまだに治療薬はないのが現実で、入院しても対処療法しかありませんし治った人は皆、自然治癒です・・。

 

三蜜回避、マスク、手の消毒の徹底が図られ、ほぼ忠実に実行されてきましたが、この冬になり感染の再拡大、そして更なる徹底をしろ、と言われています。しかしちょっと待ってくだい。これだけやって自粛して、過去最多を更新のニュースを見ると、結局冬場には風邪は流行るという昔からの常識が正しかった、いくら予防しても、流行る物は流行るってことではないのか、と思う今日この頃です。

 

 

インフル より コロナの方が怖いですか?

2020年03月03日

厚生労働省のホームページから

質問:通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。

答え:例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。
国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001)1818(2005)です。
また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。

 

質問;この間、学校閉鎖やイベント、大規模集会の自粛はしていましたか?

解説;毎年流行りますのでそこまではしていませんでしたね。ちなみにいわゆる新型インフルエンザと大パニックになった年も若い世代の命が80人、中後年も合わせると193人が直接インフルエンザで召されました。

 

現時点ではまだコロナの死亡者数は通年のインフルエンザより少ないですが今後爆発的に増えるかもしれないという恐怖の只中にいます。恐れ過ぎず見守りましょう

 

コロナのおかげで今日、我々日本人は間近に「死」と言うものを感じるようになりました。その結果、あらゆる娯楽が中止に追い込まれ、このイベントに生涯を掛けてきた人々の落胆は目に余にます。「命の大切さ」とよく報道されますが、これはコロナに「命乞い」をしているように見えます。命を懸けてイベントする気概、命を賭してイベントに参加することはしないのでしょうか?怖ければ行かなければよいだけでしょう

認知症記憶すりこみ療法

2019年12月29日

質問;記憶刷り込み療法とはなんですか?

答え;認知症の方に、ある特定の記憶に働きかけ続けることにより、結果笑顔が出て、副次的に自分の存在も記憶の一部になってしまう療法です。私が名付けました。

 

質問;具体的にはどうするのですか?

答え;その方の残っている記憶で一番印象深いところ、一番楽しかった思い出の時の話を延々、毎回繰り返して話していきます。

 

質問;そうするとどうなるのですか?

答え;例えば、戦前での思い出が印象的だった○○さん、戦争前の楽しい思い出の話ばかり重ねていくといつの間にか「あなたとは戦前からの付き合いよね」と笑顔になって話してくれます。

 

質問;認知症の方に対する脳トレに意味はありますか?

答え;私見ですが意味、効果はないと思います。計算や漢字の読みクイズの知識がたとえ上がってもその方の幸せにはつながりません。一つでもいい思い出、印象深い記憶に対する共感があればその方の笑顔につながります。おためしあれ。

 

ある料亭の女将の物語。認知症を患い、なにかいつもイライラしてほぼ会話ができないとされていた。当初は「ご馳走様、美味しかった」ですり込もうとしたが今一つ、ある日の会話で、大将を引き継いだ息子に対して「血の涙を流して息子を勘当し、のれんを下した」話を引き出した。それから「女将はのれんを守ったのだよ」と自己肯定共感発言の繰り返し、その後「こんにちは」の笑顔を女将の方から・・・今も会うと頂けるようになった。

 

認知症対応

2019年11月13日

質問;母が同じことを繰り返し話し、さっきのことをすぐに忘れてしまいます。心配です。

答え;それは認知症の始まりです。しかしどの高齢者にも見られる行動なので、ある意味自然な老化の一つと解釈しても結構です。しかし家族の対応が進行に大きく関係するので正しい知識をもって対応してください。我々に相談してください。

 

質問;最近は進行を遅らせる良い薬があると聞きましたが?

意味;効果は非常に限定的です。一番大事なことは生活環境整備です。

 

質問;共働きなので親が一日一人で家にいて何をするか心配です。

答え;一番必要な事は、その方が安心して過ごせる環境整備です。日中一人ボッチで誰とも会話しない環境はよくありません。認知症の知識があり、声掛けの良い、自立を促してくれるスタッフのいるデイサービスが一番の環境です。

 

質問;どんなデイサービスが良いでしょうか?

答え;宣伝になりますが、当院付属のデイサービスは、認知症の方にとっても、また認知症予防のためにも良い所です。他のデイサービスは体調が悪くなると帰され、通えなくなりますが、当デイサービスは将来医療面で不安な状態になっても通い続けられます。また急なお泊りや定期的なお泊り、医療的に家では大変や不安な方のお泊り対応も可能です。将来何があるかわからないので今は元気だけれど通ってくれている人もたくさんいます。

 

「認知症に対応可能」という施設でも中身は、徘徊しないように見張り、変なことをしないように見張り、脳トレなどはやらせても、時間通りに食べさせて寝かせるだけの非人間的な管理です。それが人間の幸せでしょうか?

私は考えます。認知症の人たちにとって何が一番いいか、いやすべての人にとって何が一番いいか、やっぱり笑顔が一番!笑顔を引き出すことです。それを実現するために日夜スタッフは努力しています。

 

目からウロコの健康情報

2019年08月22日

質問;インフルエンザに罹りました。薬を飲んだら窓から飛び降りました。

答え;それは薬の副作用です。インフルエンザなどの風邪は薬のまなくても自然に治ります。

 

質問;高脂血症の薬を飲んでいます。風邪に罹りやすくなりました。

答え; それは薬の副作用です。高脂血症薬は免疫を司るホルモンの合成を阻害するので風邪に罹りやすくなります。

 

質問;骨を丈夫にすると言われて注射をしています。

答え;注射の中には免疫抑制作用があるものがあります。風邪に罹りやすくなると注意書きにあります。

 

質問;認知症になりました。進行を遅らせると言われている薬を飲んでいます。最近怒りっぽくなりました。

答え;それは薬の副作用です。認知症の薬を止めたら会話ができるようになって穏やかになった人を私は大勢経験しています。

 

質問;抗不安薬を飲んでいます。最近ボーとしています。

答え;副作用としてボーっとする、眠気、ふらつきなどがあります。薬をやめることも難しい依存性の強い薬ですが、抜くことも可能です。しばらく離脱症状で苦しむことがありますが、脳は元気になります。転倒して骨折する危険性も減ります。ぜひご相談ください

 

先日、某老人ホームチェーン(18店舗)の解析結果を知らされました。なんと当医院が関係している入居者さんの入居日数の平均が一番長かったそうです。さらに当医院の一人当たりの薬剤数は一番少なかったそうです。これはつまり飲んでいる薬が少ないほど長生きができるということが証明されてしまったということです。眼からウロコの話とはこのことです。

 

人生100年時代??て言うが・・・

2019年05月19日

実際100歳近い長寿の方のお姿、お言葉

プロフィール①;95歳男性、背中は90度に曲がっている。昔は体操選手、80歳代で大車輪ができる程の体力自慢だった

答え;「長生きなんてするもんじゃないね」「しんどい」

 

プロフィール②;102歳男性、食事の時なんとかリビングに行って食事するが、それ以外はベッドで寝ている。

答え;「別に僕は何でもないよ」(趣味の読書や音楽鑑賞は卒業。年齢は自分ではわからなくなってしまったようだ)

 

プロフィール③;85歳女性、寝たきり全介助、口から食べれなくなり胃ろうで栄養を。意思の疎通ははかれない。

答え;息子曰く「なんとか100歳まで頑張らせる!」

 

プロヒール④;99歳女性、だんだん無口になった。

答え;他人にも物事にも100歳の誕生日にも興味なさそうだが自分の世界をふわっと生きているよう。

 

プロフィール⑤;95歳女性、トイレに自力でいけなくなり、30分おきに嫁を呼ぶ。

答え;嫁さんはうつ状態になった。

 

「人生100年時代」という枕詞をよく耳にする。しかし現在100歳前後の方で趣味をもち、ボケずに、足腰もしっかりしている方はどのくらいいるのだろうか。私はまだ「長生きは素晴らしいから先生も頑張って!」と言う100歳に出会ったことがない。私は無理に長生きしたいとは思ってなく、年齢とともに足腰も弱り今までの生活をよちよちと自分なりのペースでし、薄っすらボケて物事に執着せずニコニコし、結果、好々爺風になれたら良いなと思う。

 

インフル狂騒曲

2019年01月03日

質問インフルエンザだと会社を休まなくては、学校を休まなくてはいけないので・・・。風邪だといいのですが・・。

解説;インフルエンザの日本語訳は流行性感冒、つまり風邪です。「インフルは人にうつすから来るな」という言い訳は矛盾です。風邪もひとに移します。風邪なら会社に行ってもいいのですよね。うつしますよ!

 

質問;抗インフルエンザ薬使ってはやく治したい。

解説;どうせインフルエンザと診断されたら5日間完全休養がもらえるのですから使わない方がよいのでは。薬の効能として1日早く熱が下がるかもしれないが、ウイルスが体内に残りやすくなるかもしれない、つまり本当に治っていない、しかも人に感染させる期間が延びるのですから。

 

質問;インフルエンザ脳症が怖い

解説;いわゆる抗インフルエンザ薬が登場する前にもインフルエンザは猛威を振るっていました。脳症など教科書のどこにも書いていない。実地医療者の誰も指摘してこなかった。薬が登場してから騒ぎ出した事実。じつは薬害の可能性が高いと考える。

院長のひとり言

薬の副作用から解ることがあります。それは薬の方向性です。血圧を下げすぎると呆けやすくなる、抗コレステロール薬を飲むと免疫力が下がる、抗インフル薬を飲んでも熱は下がるが風邪が治るわけでなくウイルルスは体に残っている。薬が効いたと感じている人はおそらく自分の力だけでそうできたかもしれないと考えてはいかがですか?薬のおかげではなく。